予約から1時間も遅刻した挙句「早く診察して!」【迷惑患者】に困っていると → 救世主が!

接客業に就いていると、少なからず【とんでもない客】に遭遇してしまうことがありますよね。
うまくかわせたら良いものの、なかなかしつこくて困ってしまうことも……。
筆者の知人から聞いた、病院での迷惑患者エピソードをどうぞ。

人気の病院で医療事務として働く女性

私は、田舎の産婦人科で医療事務として働いています。

先生方も看護師さんもみんな優しく、【患者に寄り添った医療】を目標に掲げている、我ながら素敵な病院です。

その甲斐あってか、かなり人気のある病院で、常に予約必須。

毎日たくさんの患者さんが受診しにいらしています。

基本的に患者さんも常識ある方ばかりなのですが、たまにあまりにも非常識な患者さんがいることも……。

予約時間を大幅に遅れて来た

あるとき、30代くらいの女性患者がやってきました。

女性「予約してるから早くして」
私「え、予約時間は1時間前ですよ?」
女性「メイクしてたら遅くなった」

なんとその患者、予約時間を1時間以上も過ぎてから病院にいらしたのです!

それも理由が理由なので、何とも言えない気持ちに。

もともと私の勤める病院は【予約から30分以上過ぎた場合キャンセル扱いになる】という方針でした。

しかしそれを伝えても、一向に理解してくれない女性患者。

「ちょっと遅れただけでしょ!」
「性病じゃないか診てもらうだけ」
「せっかく休みとったのよ!」

遅れるという電話もせず無断遅刻だったのに、ずっと渋られてしまったのです。

ほかの患者さんもいるので、これ以上は迷惑になると思った私。

上司に確認すると、『今回だけ特別』ということで受け入れることになりました。

しかし、そのあと待っている態度も最悪で……。

文句ばかりでとうとうキレだした患者

「まだ呼ばれないの?」
「予定詰まってるのよ~」
「患者待たせすぎ!」

何度も『まだ呼ばれないのか』と確認され、挙句の果てには大声で私にキレだしたのです!

「患者のことを馬鹿にしてるでしょ」
「早く診察に通しなさい!」

とにかく非常識すぎて話が通じない相手に、思わず涙目になっていると……。

医院長がキッパリ断ってくれた!

「もうお帰りになられて結構です」
「当院ではあなたを診察できません」

そう助け舟を出してくれたのは、この病院の医院長!

女性の大声を聞き、私の上司や看護師から一部始終を聞いて、対応にあたってくれたのです。

「馬鹿にされてるのはどちらですか」
「規則を守っていただけず、ほかの患者様の迷惑になるような方は、当院では診察できません」

そう毅然とした態度できっぱり断ってくれたのです。

これにはほかの患者さんも看護師たちも完全同意のようで、ギロッと冷たい視線を浴びる女性。

「も、もう二度と来ないわ!」
と捨て台詞を吐いて帰っていきました。

急いでいるのはわかりますが、それなら時間通りに来てほしかったですよね。
ハッキリと発言してくれた、医院長に助けられました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい

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