任期満了に伴う京都府福知山市長選は9日投開票され、無所属で現職の大橋一夫氏(70)=自民、公明推薦=が、元会社員の森山賢氏(31)、元市議の小瀧真里氏(64)のいずれも無所属の新人2人を破り、3選を果たした。
旧3町などの人口減少や高齢化が進む地域の振興策、子育て支援、住民運動が起きた新文化ホール整備の在り方などが争点となった。
大橋氏は、市の全事業見直しによる財政再建、新型コロナウイルス禍への対応など2期8年の実績を強調。3期目の公約として、市立小中学校の修学旅行無償化、公立幼稚園の預かり時間延長など保育ニーズへの対応、さらなる人口減少を見据えて情報発信を強化し、市民と対策を考えるまちづくりを訴えた。
過去2回の市長選と同様、府議を8期務めた父親から引き継いだ後援会を選挙母体として組織戦を展開した。自民党、公明党、連合京都から推薦を受け、保守系市議らが支援し、勝利につなげた。
投票率は49.42%(前回49.80%)。
▽福知山市長選開票結果(選管最終)
当 12415 大橋 一夫 無現(3)
10042 森山 賢 無新
7370 小瀧 真里 無新
大橋 一夫氏(おおはし・かずお) 市長(京都府議、裁判所職員)立命館大卒、福知山市篠尾、70歳