横浜駅近くの繁華街で57歳の女性刺され死亡 容疑で33歳の男を逮捕、23年夏に母親殺人未遂も

女性が刺された現場=横浜市西区南幸2丁目

 9日午後7時45分ごろ、横浜市西区の路上で「女性が血を流して倒れている」と通行人から110番通報があった。女性は胸など上半身の複数カ所を刃物のようなもので刺されており、搬送先の病院で死亡が確認された。神奈川県警戸部署は10日、殺人の疑いで、いずれも自称の東京都町田市、無職の男(33)を逮捕した。

 逮捕容疑は、9日午後7時40分ごろ、同区南幸2丁目の路上で、フィリピン国籍の同区浅間町2丁目、無職の女性(57)を複数回刺すなどして殺害した、としている。

 署によると、男は「人を刺したことに間違いありません」と供述、容疑を認めている。

 男は約3時間20分後の同日午後11時過ぎに横浜駅西口の交番に自首。凶器と見られる刃物を所持していたため、署が押収した。2人は面識がなかったとみられる。署は詳しい動機を調べるとともに、近く司法解剖を行い、女性の死因についても調べる。

 捜査関係者によると、男は昨夏、母親への殺人未遂容疑で警視庁に逮捕されていたという。

 現場はJR横浜駅から南西約300メートルの繁華街の一角。普段、現場付近を歩いているという30代の男性会社員は「人通りは少なく、けんかやトラブルになっている様子は見たことがない。ここで事件が起きるなんて」と驚いた様子だった。

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