テレ東「ナゼそこ?」〝放送休止〟の異変 突然の別番組放送に局内もザワザワ

「ナゼそこ?」を放送するテレビ東京

俳優のユースケ・サンタマリア(53)、元乃木坂46の秋元真夏(30)らがMCを務めるテレビ東京系バラエティー番組「ナゼそこ?」(木曜午後9時)に〝異変〟が起きている。通常であれば次回は13日放送だが、昨年放送された別のバラエティー番組が編成されたのだ。一体、ナゼ――。

「ナゼそこ?」は、「なぜ、こんなところに?」と思えるような場所に住む人に番組スタッフが取材して取り上げるバラエティー番組で、6日放送では東京・町田から福島の山奥の秘境に移住した家族を特集した。

通常であれば次回は13日放送だが、その時間帯にはバラエティー番組「お直しJAPAN 世界が驚いたスゴ腕職人!創業80年銭湯を修理 傑作選」が編成された。これは、日本の伝統技術を持つ職人を取り上げる番組。チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)らがMCを務める。

テレ東局員の話。

「『傑作選』とあるように、これは昨年10月放送の『お直しJAPAN』を再編集した番組です。ゴールデンタイム(午後7~10時)に再放送のような形で番組を編成したのは異常事態。局内がザワついています」

何があったのか。

「13日放送で『ナゼそこ?』を編成する予定だったけど、編集上で突発的な問題が発生したといわれています。その対応が難しくて13日放送に間に合わず、過去に放送された番組を再編集し『傑作選』として編成したというのです」(別のテレ東局員)

テレ東広報・IR部に、「ナゼそこ?」13日放送分が放送休止になったのは事実か、それは編集上で問題が発生したためか――などと取材したところ、質問に個別に答えず、まとめて「事実ではありません」と否定した。では、なぜゴールデン帯に「傑作選」が編成されたのか疑問が残る。

テレ東の番組制作を巡っては、ドキュメンタリー番組「激録・警察密着24時!!」の不適切表現を受けて3日、プロデューサーが出勤停止の懲戒処分、石川一郎社長が役員月額報酬の一部を自主返上することなどの対応が発表されたばかり。同番組の昨年3月放送で、ヒットアニメ「鬼滅の刃」を連想させる商品関連の不正競争防止法違反事件で4人が逮捕されたと伝えたが、3人が不起訴になった事実に触れなかったことなどが問題視された。これにより、石川社長が5月30日、番組の打ち切りを発表していた。

警察密着番組はテレ東に限らず民放各局が長年放送しているが、「『ナゼそこ?』のような一般人密着番組は(テレ東の)オハコ。次週20日では通常通り放送されればいいですが…」(前出局員)。局内でも気をもむ声が上がっている。

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