神奈川県がベトナムと連携強化 経済・文化両面で施策続々、人材確保へ民間と協定も

ベトナム人材の確保などで連携協定を結んだ黒岩祐治知事(右)とアイデムの臼井浩一取締役本部長=5月31日、県庁

 神奈川県が経済、文化両面でベトナムとの結びつきを強める施策を次々と打ち出している。経済成長を続けるベトナムの人材や活力を取り込むとともに、県内中小企業の販路開拓のターゲットとしても期待する。

 県は5月末、人材紹介などを手掛ける「アイデム」(東京)とベトナム人材の確保などに関する連携協定を結んだ。本年度は日本語を学んだハノイ工科大の学生4人が7月に、綾瀬市内の企業でインターンシップを始める予定だ。

 「日本で働く目標がある。新しいスキルや知識を身につける貴重な機会で、楽しみ」「日本語の勉強を頑張って会社に貢献したい」-。協定締結式では来日を控えた4人がビデオメッセージを寄せ、黒岩祐治知事は「熱い思いが伝わってきた。特に理系人材の不足が課題となる中、ベトナムの名門大からインターンシップ生を迎える意義は大きい」と期待した。

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