凛/三和シヤッター工業・梅澤由衣さん、誰からも頼られる人材に

商品開発職として9年目を迎え、現在はドア商品を担当している。営業担当者と共に顧客を訪ね要望を伺う。求められる性能を満たすため、素材変更や部材追加などの試験を繰り返す。「きちんとした性能が確認できればお客さまに喜んでもらえる。やりがいを感じる」と笑顔で話す。
学生時代に建築学科で学んだ中で、両親の住む家を設計する課題が転機だった。「実際に親にヒアリングし、車いすの使用など老後生活を考えながら設計することが楽しかった。人が快適に住めるヒューマンスケールの建築物に携わりたくなり、利用者の利便性を考えてドアなどを開発できる建材メーカーに進んだ」。
入社2年目に先輩と共に遮音ドアを開発した。現在は遮音ドアのリニューアルを後輩と検討中。「自分が当時の先輩から教わったことを後輩に伝えるため、感慨深いものがある」という。商品開発では製造とのやりとりも大切な業務。つくりやすいように仕様の変更を求められることもあるが、顧客の要望を第一に考え譲れない一線は守る。
入社時から担当するハウスメーカーについて知識を蓄えてきた。担当メーカーはもちろん、これからも学び続けて「さまざまな場面で頼られる人材になりたい」。日頃から社員同士の仲を深め、何かあった時は気軽に聞ける。そんな職場作りを心掛けながら開発を進める。
三和シヤッター工業ソリューション開発技術部住宅開発技術グループ大阪開発一課(うめざわ・ゆい)

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