千葉県習志野市/旧庁舎跡地活用の方向性定める、30年間貸付・活用事業者を公募

千葉県習志野市は、民間事業者による旧庁舎跡地活用事業の方向性を定めた。活用事業者と運営期間30年間の事業用定期借地権設定契約を結び、公共機能を持った複合施設を整備してもらう。市は30年間の定期建物賃貸借契約を締結し、公共機能を借用。地域活性化や公共施設再生の財源確保につなげる。具体的な事業内容や公募・事業のスケジュールは地域説明会などを通して固めていく。
事業の基本コンセプトは「~人が集まり、つながる~みんながいきいき活躍できる空間」。複合施設に盛り込む公共機能は、多目的スペース200平方メートル程度、事務スペース70平方メートル程度など。多目的スペースは間仕切りで分割できるようにし、利用形態や人数に応じて柔軟な使い方ができるようにする。音楽練習もできるよう、一定の遮音性も求める。
市は、跡地活用に伴うサウンディング(対話)型市場調査を2月に実施している。事業者9者が参加し、民間施設としてスーパーマーケットや飲食店、福祉施設、病院、住宅など、公共・公益施設としてシェアオフィスやホール、アリーナ、図書館などの提案があったという。
旧庁舎跡地の所在地は鷺沼1の1の1。現庁舎(鷺沼2の1の1)の道路を挟んで向かい側にある。旧庁舎は東日本大震災で大きな被害を受けて使用できなくなったため、17年度に現庁舎に機能を移転した。18年度に解体工事に着手し、22年度に解体完了している。

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