日本ハムは3カード連続の負け越しも……OB岩本勉氏は「細部の確認だけでいい」と悲観せず

◆ 「交流戦の前でしっかり貯金は作れている」

日本ハムは9日、敵地でのヤクルト戦に0-1で敗戦。先発の加藤貴之が7回無失点の好投も、打線が要所で精彩を欠き3カード連続の負け越しとなった。

この日は序盤3イニング全てで得点圏に走者を進めたほか、4回を除く全イニングで出塁したものの、相手先発ミゲル・ヤフーレの前にあと一本が出ない。すると0-0の8回の守備では、先頭打者を失策で出塁させると犠打と四球で一死一・三塁の大ピンチを背負う。

ここで新庄監督がイニング中ながら左翼に強肩の細川凌平を送り込むと、西川遥輝が左飛を放つ采配ズバリの展開に。何としても点を防ぐ為の読みは当たったものの、しかし三塁走者の並木秀尊の俊足が間一髪で勝り、先制点を献上してしまった。

結局これが決勝点となり敗れた日本ハム。6月で少し調子を落としているチームに対しては、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にて番組MCを務めた岩本勉氏が「こういう事もありますよね」と悲観的な状況ではないとの見立てを示した。

現在交流戦順位は5勝6敗で8位ながらも、「その前にしっかり貯金を作れているチームですし、こうやって負け越しが続いたからこそ、走塁ミスとか、ワンプレーの中に含まれている細かい部分のチェックもチームの中で声を挙げてもらえればなと思いますね」とコメント。

「野球の内容はそんなに(悪くない)。攻撃陣の調子もいいですし、選手たちのモチベーションもいいだけにね、細部の確認だけでいいと思います」と総括し、抜本的な見直しではなくあくまで微調整で状態も上向いてくると古巣の状態を分析した。

セ・リーグの本拠地6連戦では2勝4敗と負け越してしまった日本ハムだが、投打でスランプに陥る選手はいないだけに、ほんの少しのきっかけで再び状態も上向いてくるのかもしれない。11日からの交流戦ラスト6連戦は本拠地で迎え撃つだけに、復調を楽しみに待ちたい。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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