小5が商品企画に挑戦!小学校との産学連携授業を開始、コクヨ

by 編集部

「Hello! Family.」事業を通じ、三鷹市立第三小学校の「産業プロジェクト」で産学連携授業に取り組む

コクヨ株式会社は、家族のための見守りIoT事業「Hello! Family.(ハローファミリー)」を通じ、三鷹市立第三小学校の5年生の総合的な学習の時間「産業プロジェクト」にて、産学連携授業を開始することを発表した。

三鷹市立第三小学校の「産業プロジェクト」では、農業や漁業、工業、情報産業、伝統産業といったさまざまな産業を教科横断で学ぶ授業を実施している。教科書やタブレット端末から得た知識だけでなく、外部講師によるワークショップや社会科見学を通じて、日常生活に身近な産業の課題や未来を学ぶことを目指している。

具体的には、それぞれの産業が現在直面する問題を理解し、持続可能性の視点で未来に向けた新しい提案をできるようにすることだ。未来の産業について目的意識を持ちながら友達と協力し、課題に取り組むことを重視している。

液体のり「カクノリ」

コクヨは、産業プロジェクトの「工業」にて、企画の生み出し方やアイデアの考え方、製品開発の一連の流れを子供たちに紹介し、「商品開発」や「デザイン」に関する授業を実施する。5月31日には、導入授業として身近な文具の商品企画を体験するワークショップを開催した。

同社が開発した角まできれいにぬれる液体のり「カクノリ」を紹介し、何人ぐらいの人が開発に携わっているか児童に質問を投げかけた。

液体のり「カクノリ」について、何人の人が開発に携わっているか児童に問いかけ

次に「カクノリ」の開発プロセスを児童に説明し、消しゴムや鉛筆、筆箱、定規、はさみといった身近な文房具について、「自分たちが困っていること」「解決のアイデア」「デザイン」をワークシートにまとめるワークを実施した。

商品の開発プロセスを説明し、ワークを実施

児童は「鉛筆や消しゴムを取り忘れる」「手がふさがってほかの物が持てない」といった文房具に関する困り事をワークシートに書き込んでいく。

「自分たちが困っていること」「解決のアイデア」「デザイン」をワークシートにまとめる

ワークシートの発表では、学習用と料理用で刃の入れ替えが可能なはさみなど、身近な文房具に関するさまざまなアイデアを児童が発表した。

自ら考えた文房具のアイデアやデザインを発表

同社は、児童が取り組む課題テーマを発表し、ワークショップを継続的に開催する。児童による最終のプレゼンテーションは、2025年の2月に開催される予定だ。

同社が提供する「Hello! Family.」は、親子双方の見守りを目指すIoTサービスで、家族の生活スタイルや子供の成長に合わせて、居場所の確認や連絡が可能になっている。同社は今回の取り組みを通じて、子供たちの意見を製品やサービスの開発に生かしたいとしている。

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