逢沢りな『クズの本懐』で魅せた大胆演技も「思ったほど抵抗がありませんでした」ターニングポイントは昼ドラ『新・牡丹と薔薇』での悪女役

逢沢りな

2008年にスーパー戦隊シリーズ『炎神戦隊ゴーオンジャー』(テレビ朝日系)で女優デビューを果たした逢沢りな。同年には第87回全国高等学校サッカー選手権大会の4代目応援マネージャーに就任し、2013年からは女性ファッション誌『MORE』の専属モデルとしても活躍。そして今年、12年ぶりに写真集を発売する逢沢りなの「THE CHANGE」とはーー【第2回/全2回】

12年ぶりとなる写真集は映画『愛人/ラマン』(1992年)の世界観をモチーフにベトナムで撮影され、下着姿や〝手ブラ〟をはじめ、際どい写真も満載だとか。

一方、女優としては、ドラマ『おいハンサム‼2』(フジテレビ系)に出演し、伊藤家の三女・美香(武田玲奈)の彼氏で、漫画家であるユウジの追っかけ翔子を演じた。

ーーその第2話では、息を切らして全力疾走するシーンがありました。

「他にも、走って階段の手すりから飛び降りるという派手なシーンもありますよ。アクション専門のアクトレスさんがいたんですけど、山口(雅俊)監督に“逢沢さん、やってみて”って言われて、挑戦してみました」

ーー デビューが『炎神戦隊ゴーオンジャー』(テレビ朝日系)の戦隊役でしたから、アクションはお手のものでは?

「いえ、あれは10代の頃でしたから、さすがに今はちょっと(笑)」

ーー 『おいハンサム‼2』で、逢沢さん演じる翔子が生み出した三角関係(?)にドキドキしました。

女優として活躍の幅を広げているわけですが、ターニングポイントになった作品はありますか。

「姉妹の濃密な愛をテーマにした昼ドラ『新・牡丹と薔薇』(15年・フジテレビ系)でしょうか。演じた美和子という役柄も強烈でしたし、セリフも多くて鍛えられました」

よく悪女を演じているけど…

ーードラマ『クズの本懐』(17年・フジテレビ系)では体を張った大胆な演技も話題になりました。

「実は、撮影では思ったほど抵抗がありませんでした。ただ、『新・牡丹〜』以降は、悪女というか、陰のある女性の役が多くなってきましたね」

ーー こうやって話を聞いていても、悪女っぽさは全然感じられないんですが、自分の中に、そういう一面を秘めていると思いますか?

「それはないんじゃないかな(笑)。だからこそ、お芝居として没入できるし、演じがいもあるんですよ」

ーー 女優の仕事を、本当に楽しんでいますね。

「目の前のお仕事をこなすので精いっぱいだった10代。フワフワッとした20代を経て、ついに30代になりました。“自分ばかりに向かずに、他人のために何か、できるような人になるといいよ” という言葉が胸に刺さったんで、最近は周りを見るというか、余裕を持って仕事に取り組むように心がけています」

ーー プライベートでは、どんなオフの日を過ごしているんですか。

「30代になって、ヨガに通うようになりました。何か一つのことを続けてやる経験が今までなかったんですが、ヨガは1年以上、続けているんですよ」

ーーそれはすごい。

「写真集の撮影前には、マシンピラティスにも通いました。トレーナーさんから筋肉が付きやすいって言われたんですが、続けると確かに、おなかに縦のラインができてきて(笑)」

ーー おおっ! マッスルボディですね。

「そこまでガチガチになったわけではないですが、女性らしいボディラインができて、感動しました」

若い頃の明菜さんにビビッ!

ーー体を動かす以外で、ハマっていることは?

「昭和歌謡が好きで、特に中森明菜さんのファンです。デビュー当時の姿を見たら、そのかわいらしさに衝撃を受けました」

ーー昭和世代には懐かしいスターですが、逢沢さんにとっては、一周回って新鮮だったんですね。

「振り付けに衣装、髪型と、見るポイントがたくさんあるんです。曲で一番好きなのは『サザン・ウインド』で、爽やかな感じがいいです」

ーー 家族をテーマにしたドラマに出演している逢沢さんですが、理想の家族像は、どんなものですか。

「私には兄と姉がいて、すでに2人とも結婚して子供がいるんです。彼らを見ていると楽しそうで、いつかは、こんな家庭を持てたらいいなって思います」

ーー理想の相手は?

「趣味とかは全然違ってもいいんです。でも、食事の後に、食器を水につけてくれる人がいいですね(笑)」

ーーええっ! 本当に、それでいいんですか。けっこうハードルが低いですよ。

「食べた後に、そのままにしておくと、汚れや食べ残しが固まったりするじゃないですか。それが嫌なので、水につけておいてくれればいいです。 そういう小さなことが大事だと思うし、私にはポイントが高いんです(笑)」

ーーちなみに、デートで行きたい所は?

「けっこうインドア派なんで、相手にはアクティブに外に連れ出してくれると嬉しいです。たとえば、キャンプがいいですね。誰か、私をキャンプに連れて行ってくれないかな(笑)」

デビュー当時から変わらぬピュアさをまとった逢沢さん。今後は、どんな大人のオンナへに変わっていくのか、見守り続けたい。

逢沢りな(あいざわ・りな)
1991年7月28日、東京都生まれ。O型。2008年、スーパー戦隊シリーズ『炎神戦隊ゴーオンジャー』(テレビ朝日系)で女優デビュー。以後、多くのドラマや映画に出演を果たす。同年には第87回全国高等学校サッカー選手権大会の4代目応援マネージャーに就任した。13年からは女性ファッション誌『MORE』の専属モデルとしても活躍。

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