「歩くサッカー」で国際交流 上智大学生とYSCCが企画、横浜でイベント

身体接触が禁止の「ウオーキングフットボール」を楽しむ参加者=横浜市戸塚区

 日本語を習得中の在日外国人向けに学生が企画した交流イベントが9日、横浜市戸塚区の屋外スポーツ施設で開かれた。参加者は、走ったりぶつかったりするのが禁止の「歩くサッカー」やミニゲームを通じて、国籍を超えたコミュニケーションを楽しんだ。

 上智大学中心の学生団体「シャクル」が、サッカーJ3「Y.S.C.C.横浜」の協力を得て主催した。日本で暮らす外国人に対し、語学学校以外で日本語を学べる場を提供したいとの思いから、各地の学校や国際交流拠点を訪ねて企画をPRしてきたという。

 イベントにはネパール人と台湾人の男性2人を含む約30人が参加し、4チームに分かれてウオーキングフットボールで対戦。試合の合間に身ぶり手ぶりを交えて積極的に会話をしたり、日本語での連想ゲームに興じたりして、互いの文化に触れ合った。

 来日して2カ月という蘇哲緯さん(23)は「休みの日は1人で出かけることが多いので、楽しかった」と笑顔を見せた。企画を担当した同大3年の石川拓人さん(20)は「次の機会があれば、より多くの在日外国人の方に参加してもらえるようにしたい」と話した。

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