ブルドックソース ベトナム進出検討 年度内に事業化方針策定

ブルドックソースは海外戦略、現地進出のターゲットエリアにベトナムを中心とする東南アジア地域を選定した。

2024年度(25年3月期)はベトナムで市場調査を実施し、事業化方針を策定。パートナー企業を選定し、25年度以降の事業開始を目指す。5月30日にライブ配信で開いた23年度決算説明会で明らかにした。

同社は23~25年度を対象とする現中期経営計画の基本戦略の一つに国内戦略、バリューチェーン戦略と並んで海外戦略を掲げる。特に海外戦略については、国内商品をベースにした輸出事業の拡大と海外ローカライズした商品による現地進出に取り組む。

24年度の輸出に関しては、米国と中国を中心に現地でのマーケティング活動を強化する。中国・上海の現地法人に関しては、上海に加えて周辺の広東や四川での活動に力を入れる。

海外進出に関しては、「(23年度は)ターゲットエリアをベトナムを中心とする東南アジア地域に絞り、マーケットの調査を行ってきた」(石垣幸俊社長執行役員)。特に「市場規模や成長率、進出企業の状況などをリサーチし、東南アジアの中でもベトナムに魅力があると判断した」(佐伯舞常務執行役員)。24年度は「いわゆるフィージビリティスタディ、どこに具体的な可能性があるか、そういった調査に進んでいく」(同)考えだ。

23年度の海外商品売上高は、輸出と中国・上海の現地法人の合計で5億6千万円、前年比26・9%増。24年度は7億2千万円、同27・5%増を目指す。

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