大安場古墳再整備へ 郡山市、26年度にも保存活用計画策定

現地を確認する委員ら

 郡山市の国史跡「大安場古墳」について、市は保存活用と再整備を進めるため、保存活用計画を策定する。来年度まで2年をかけて有識者による策定委員会で検討を進めて素案を決定し、2026年度にも計画を策定する。

 大安場古墳は00年に東北地方最大の前方後方墳の1号墳、2号墳が国史跡に指定。その後公園が整備され、09年に全面開園した。

 市は、開園から15年となり老朽化した設備や機能の見直しが必要となっているほか、近隣の正直古墳群の発掘が進んでいること、来年「市歴史情報博物館」が開館するためガイダンス施設の展示を同古墳や周辺遺跡に特化させることなどから、保存や活用法、再整備を検討する方針。

 6日、施設で初の計画策定委員会が開かれた。市の担当者が1号墳は東日本大震災、22年の本県沖地震で被災したこと、周辺の木製階段が老朽化している現状などを説明。委員らは現地を視察した。会長には菊地芳朗福島大副学長が就いた。

 会長以外の委員次の通り。

 藤原妃敏(県考古学会長)小林敬一(東北芸術工科大教授)菅野豊(郡山市観光協会長)柳沼文俊(安積二小校長)

© 福島民友新聞株式会社