氷河期世代の正規雇用2299人、福島県内 昨年度、支援目標届かず

 バブル経済崩壊後の厳しい雇用環境で就職活動をした「就職氷河期世代」のうち、昨年度に福島県内のハローワークや県の職業紹介で正社員として就職した35~55歳は2299人だった。目標の2449人には150人(6.1%)届かなかった。福島市で6日、経済団体や労働団体など18機関・団体でつくる支援組織「ふくしまプラットフォーム」の会合が開かれ、福島労働局が示した。

 昨年度は政府が氷河期世代の就職を支援する5年間のうち4年目に当たる。福島労働局は目標に届かなかった理由を「過去3年間の取り組みの結果、正規雇用が進み、支援対象者が減っているため」としている。

 本県の正規雇用の目標人数は、2022年度に支援対象だった35~49歳のうち2055人が正規雇用されたことなどを踏まえて設定された。本年度の目標は昨年度と同じ2449人で、対象年齢は上限を引き上げ35~56歳とする。プラットフォームの会合では目標達成に向け、きめ細かな相談支援などに取り組むことを確認した。

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