新垣結衣、共演・早瀬憩の手紙に涙「我慢できませんでした」 瀬戸康史からハンカチ手渡される【手紙全文】

映画『違国日記』公開記念舞台あいさつに登壇した(左から)新垣結衣、早瀬憩 (C)ORICON NewS inc.

俳優の新垣結衣(35)が29日、都内で行われた映画『違国日記』(6月7日公開)公開記念舞台あいさつに登壇した。“めい”役として共演し、二人三脚で映画宣伝を行ってきた早瀬憩(17)がサプライズで手紙を朗読。新垣は感激の涙を流した。

読み上げる前から「緊張しちゃう…」と肩を震わせる早瀬に、新垣は「え~私も~…」と緊張が移ったよう。「まだまだ先と思っていたけど…ついにきのう公開の日を迎えました。うれしい反面、会う機会が少なくなると思うと寂しいです」とはやくも声を詰まらせると、新垣も涙を耐えられなかったのか、顔をそむけた。

さらに「結衣さんは私の憧れであり、目標です」「これからも結衣さんに教えてもらったことを胸にそのままの自分でお芝居を続けていきます。優しくておだやかで。でも意外とおちゃめな結衣さんがだいすきです」と泣きながら読み上げる早瀬の想いの込められた言葉に、新垣は何度も手で顔をぬぐった。

読み終わると2人は固く抱擁。涙で濡れた顔で笑い合う感動的な場面に、共演の瀬戸康史からさっとハンカチをてわされた新垣は「ス、スマート…」と目を丸くし、笑いを誘った。

新垣は「やられてしまいましたね。あまりこういう場では涙を流すのはちょっと我慢するんですけど我慢できませんでしたね」と苦笑。「私自身も冒頭あいさつで言ったように自分でいいのだろうかと不安だった。それが、憩ちゃんが隣で頑張っているのを見ると『自分も頑張らなきゃ。できることがあればしたいな』と力をもらっていたし、話すといつも褒めてくれるんですよ。『結衣さんが槙生ちゃんでよかった』と言ってくれることが心の支えになっていて。まさかこんなサプライズをいただけるとは…すごくうれしいです」と感無量の様子だった。

今作は、人見知りな小説家の主人公・高代槙生(新垣)が、事故で両親を失った中学生田汲朝(早瀬)を引き取ることになったことから始まる同居譚。それぞれ癒えない傷を抱える2人は、なかなか理解し合えなかったが、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに、家族とも異なった、かけがえのない関係になっていく。今、世界が必要としている、優しさの形を提示するヒューマンドラマとなる。

■早瀬憩の手紙全文

結衣さんへ

結衣さんと出会って1年が経ちました。『違国日記』の公開までまだまだ先と思っていたけどついに昨日、公開の日を迎えました。うれしい反面、これから結衣さんと会う機会が少なくなると思うと、とても寂しいです。

今、私はいつも寄り添ってくれた槙生ちゃん、結衣さんから巣立っていかなければいけないんだという気持ちです。映画の撮影中は監督とディスカッションをして役や作品に愛情を持って挑んでいる姿を間近で見せてくれました。
撮影後はテレビや雑誌の取材でそばに寄り添ってくれて作品について話している姿をみてより尊敬が深くなりました。結衣さんは私の憧れであり、目標です。
結衣さんの出演作品のひとつにに私も出演できたことが誇りです。

結衣さんはよく『そのままでいいよ』とよく私に言ってくれます。
自信のない私にとってそれはとても心強く優しく背中をさすってくれる言葉です。
これからも結衣さんに教えてもらったことを胸にそのままの自分でお芝居を続けていきます。
最後に、いつも優しくて、おだやかで、でも意外とおちゃめな結衣さんがだいすきです。
本当にありがとうございました。

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