【新日本】デスペラードが石森との激闘を制し『SUPER Jr.』悲願の初優勝!SHOの挑発に金網戦を要求「勝った俺が強いんだ。俺が最強だ!」

新日本プロレスは6月9日 (日)、大阪城ホールにて『DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL ~BEST OF THE SUPER Jr.31 決勝戦~』を開催した。

『DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL ~BEST OF THE SUPER Jr.31 決勝戦~』
日時:2024年6月9日 (日) 14:30開場16:00開始
会場:大阪・大阪城ホール
観衆:7,254人

ダブルメインイベントⅡ(第9試合)では『BEST OF THE SUPER Jr.31』決勝戦が行われ、20人のジュニア戦士の頂点を決める舞台に進出したのはエル・デスペラードと石森太二。

研ぎ澄まされた2人の戦いは“ジュニアの祭典”の締めの一番にふさわしく、一進一退の攻防を繰り広げ、互いの得意技のせめぎ合いを展開。

激しい攻防を繰り広げた後、終盤はデスペラードが垂直落下式リバースタイガードライバーで石森太二の動きを止めると、最後はピンチェ・ロコを炸裂させ、ちうに石森太二を撃破。

『BEST OF THE SUPER Jr.31』悲願の初優勝を飾った。

<試合結果>

第9試合 時間無制限1本勝負 ダブルメインイベントⅡ
『BEST OF THE SUPER Jr.31』決勝戦
エル・デスペラード 〇
vs
石森太二 ×
23分36秒 垂直落下式リバースタイガードライバーからのピンチェ・ロコ→体固め
※デスペラードが『SUPER Jr.』初優勝

大『デスペ』コールの中、勝者となったデスペラードがマイクを手に取り「案の定、8割ぐらいはやられてたな。やっぱりよ強いわ。強いし、うまいし、なんならズルいな。まあ、でもキ●タマ蹴られたのは、顔面ブン殴ったからチャラだ。あれはノーカンしといてあげましょうね、 石森さん。でもな、なあ? そうそうそう石森さん。あの人が言ったんだよ。プロレスはよ人気者だとか、顔がいいとか、そういうことじゃない。強いヤツが勝ったんだよ」と話すと直後に現IWGPジュニアヘビー級王者のSHO(HOUSE OF TORTURE)が登場。

SHOはマイクで「オイ! そのトロフィー持つんやったらよ、この俺に勝ってからやろが、オイ!? なんならよ、この俺ともう1度、決勝戦やり直しせいや、コラ」とデスペラードを挑発。

そこから互いにマイクで罵り合うが、デスペラードがタイトルマッチでの金網戦を要求。

これにSHOが「わかったよ、 やったるわ」と快諾し、退場した。

最後に残ったデスペラードは「石森さんとの余韻が欲しかったよ。まあ、もののついでだ。タイトルマッチ、ラッキー!さっき途中だったな、 石森さんの言葉を借りるよ。勝った俺が強いんだ。俺が最強だ!」とマイクで締めた。

■試合後バックステージコメント

デスペラード「いってー!(※と言いながらトロフィーを持ち、優勝旗を担いでインタビュースペースに着くと、着席)」

──改めて初優勝おめでとうございます!

デスペラード「ありがとうございます」

──今の気持ち、聞かせてください。

デスペラード「いやもう全然、アレだな、石森さんに勝ってようやく念願のと思って気持ちよかったのに、余韻をぶち壊されたよ。うれしいのはうれしいんだけど、何か、忙しすぎてよくわからん。(※用意されていた缶ビールを開け、一気にあおる)まあ、もう少し時間が経ったら感想も出てくるんじゃないすかね。まだよくわかんないっす」

──改めてこの大会を振り返って、今どんな気持ちですか?

デスペラード「いや、優勝したから言ってる風に聞こえちゃって、ちょっとダサいかもしんないっすけど、日程も、ちゃんと会社がケアしてくれたんで、ちゃんと試合に集中できたし、実際、ドラゴン・ダイヤ選手だったりHAYATA選手だったりニンジャ・マックだったり、いろんな人が来てくれたから楽しかったっすよね。これが、いろんなカラーの人がいるから『BEST OF THE SUPER Jr.』だって気もしますし。楽しかったです」

──2年ぶり3度目の決勝戦、これだけのお客さんの中で戦った気持ちは?

デスペラード「試合の前はガタガタガタガタ講釈垂れてましたけど、やっぱりたくさん席があるところに人が座ってくれてると、気持ちいいっすね。キャパが大きいからっていうよりは、どんなサイズの箱でも人がいっぱいいるのはうれしいです」

──大阪城ホールの最後の試合で勝ったのは格別な気持ちなのでは?

デスペラード「これからのジュニアは、1年1年こうやって新しい世代に変わっていくと思うんで、僕の勝手な思いだけで『試合順なんて関係ない』って言っちゃうと、次の世代、これからやっていく人たちが割を食うと思うんで、それはよくないと思うんで、やっぱりデカいところのメインをジュニアが任されたっていうのは次につながるんじゃないかと思います」

──改めて、この大会を戦った他のジュニア戦士に伝えることがあるとすれば?

デスペラード「『ありがとう』しかないですね。みんなが必死になって競って、いろんな試合を見せてくれて、バラエティに富んだ試合があるから『SUPER Jr.』ってもんが輝くんで。1人強いヤツがただ強いだけじゃ、プロレスは何にも面白くないんで。第1試合からメインに至るまでいろんなもんが見れるっていうのがプロレスのいいところだと思ってます」

──「もうウソはつきたくないんだ」という言葉が印象的でしたが、有言実行を果たしたことについて?

デスペラード「やっと1回ちゃんと、自分が言ったことのケツを持てたなという気がしてますね。やんなきゃいけないことだったんで、これは。だからって来年から、ずっと解説席に座ってようとかそんなつもりもないですし、まだ別に、何も諦める気はないんで」

──今日決勝を戦った石森選手についてはどんな気持ちでしょうか?

デスペラード「『何であんなに完璧なんだろう』って思っちゃいますね。だって僕とか棚橋選手って、すぐ太るじゃないですか。あの人、『さらに絞れてるか』『絞れてるか』しかないんで。不思議でしょうがないです」

──休むヒマなく明日がありますが。

デスペラード「明日のことは、ここでは話さないです。今日は『SUPER Jr.』ですから」

──SHO選手とのやりとりで金網ということに。

デスペラード「あのバカのせいで余韻がぶち壊しだよ。最悪だよ。石森太二に勝てたっていう、あの瞬間ってのは、一緒に何回あんだよ。めったにねえんだぞ。アイツ、大阪のたびに俺に絡んでくるな。何なんだよ。まあ、これ(※優勝トロフィーを掴んで引き寄せる)がほしかったんでしょう。ね、前日の会見でも『これは俺のだ!』つってゴンって落として壊したしな。小学生か!
でまあ、チャンピオンがこれほしいからタイトルやらせろって勝手なこと言ってきたんで、まあやりますけど。金網だったら(※HOUSE OF TORTUREも)入ってこれないでしょ。こないだ、それこそ大阪じゃんよ。オスプレイが置き土産に1時間も死闘を繰り広げた、とんでもない曰く付きのフェンスがあるでしょ? あれ、でも運ぶのすごく金かかりそうだけど。言ったけど、いいのかな。まあいいや。あれがあれば、人は入れないでしょ。よっぽどのことがなければ。HENAREの頭がバックリ割れて三澤先生が中に入ったとか、そういうのはありましたけど。
そういうことでもなければ、別にフェンスの中だからノーDQだっていうつもりはないですし。専門的なスタッフがいないところでいろんなアイテムを使う気は、僕はサラサラないですから。フェンスの中に、レフェリーと僕とSHOがいる。それだけです。別にその中でテーブル使おうがイス使おうが画鋲まこうがっていうのはない。あくまでタイトルマッチだから。フェンスの中で2人だけでやるよっていう、それだけです。デスマッチではない。
まあでも、昔の新日本で『デスマッチ』って『完全決着戦』を表してましたよね。流血が必ずあるとかそういう意味で。そういう新日本の昔の言葉でいえば『デスマッチ』かもしれないですけど、今の時代、やっぱ『デスマッチ』っていうとFREEDOMSさんや大日本さんのイメージが出てくるんで。そういうのは専門家、スタッフとか周りがいてできることですから。新日本の、IWGPジュニアのタイトルマッチでやるのは、フェンスの中に2人で入って、ちゃんと普通の、オーソドックスな、アイテムを使わないプロレスをやるってことです。……て言って、こないだイス使ったから何にも言えないですね。そんな感じです」

──決勝戦もメインでしたが、他の公式戦もほとんどメインでした。主役として1シリーズ終えた今の心境は?

デスペラード「ビックリしましたね。主役っていうのは、第1試合だからセミだからメインだからっていうのは関係なくてね、お客さんは全選手が目的でバラバラで来るんで、俺が主役っていうつもりはサラサラないんですよ。そういう風に言っていただくのはうれしいですよ。うれしいです。でも、会社から預けられたという意識を持ってやることを思えば、ちゃんと期待に応えられたのかな?とは、ずっと疑問形で思ってますけどね(ニヤリ)ありがとうございました!」

石森「(※フロアに崩れ落ちて)悔しい!! すげえ悔しい!! 悔しいけど、俺のすべてを出して、負けた……。この石森太二に勝ったんだよ。間違いなく、あいつはスーパージュニアだ。これが神の恵みなら、今日は! 今日は! 今日は!! デスペにGraceが降り注いだまでだ……(※と言い残して、這って控室に向かう)」

SHO「ああ、クソッタレが、あの野郎。あんなヤツがよ、トロフィー持ってたらよオイ、どうせ落っことしてまた壊しちまうだろ、オイ。なんだったら、それ、だから俺が持っといたるっつってんだろ、オラ、コラ。それによ、あいつ言ってるじゃねえか、自分で。勝ったヤツが強えんだろ、オイ? ってことは俺の方が強えってことじゃねえか。そんなんでトロフィー持ってて、ベスト名乗れんのか、オイ? ワシに勝ってからやろうが。俺とおめえじゃねえか。格が違うんじゃ、コラ。見とけ、この野郎、このクソッタレが、オラ。金網じゃ? おお、やったろうやないか、このクソッタレが、オイ。言っちゃって。ふざけんな、オラ。ああ!」

<写真提供:新日本プロレス>

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