三山ひろしが毎年恒例のリサイタルコンサートを開催! 今年はハーモニカ演奏を初披露、紅白出場は「絶対に叶えたい」

歌手の三山ひろしが6月6日、東京・渋谷区のLINE CUBE SHIBUYA「三山ひろし リサイタル2024 〜熱唱!熱演!うた語り〜」を開催した。

今年歌手生活16年目を迎え、最新曲『恋…情念』で情念の世界に初挑戦した三山ひろし。毎年恒例のリサイタル公演となるこの日のコンサートには、全国各地から1800人のファンが詰めかけた。

舞台の緞帳が上がり、客席からの大歓声の中ステージに登場した三山は、昨年のNHK紅白歌合戦出場曲『どんこ坂』を歌唱。三山は満席の客席に向かって「たくさんの皆さまの応援のおかげで15周年を迎えることができました。いよいよ6月3日から16年目を歩ませていただいています。目指すところは20周年。1年1年を大事に、一歩ずつ前進していきたいと思っています」とあいさつした。

第1部は、『北海港節』『お岩木山』などのオリジナルヒット曲をはじめ、『金毘羅三度笠』『瞼の母』などの股旅・任侠演歌を披露。さらに三山が創り出した演目で、落語と歌を融合させた新ジャンル「落語歌謡」『厩火事』を披露して客席を沸かせた。

第2部では、芸達者として知られる三山がさまざまな楽器の演奏を披露する場面も。『夢芝居』ではエレキギター、『悲しい酒』ではガットギター、さらに『もう一度逢いたい』ではフォークギターを披露。また、『夢追い人』では力強いドラムソロを披露して、客席から惜しみない歓声と拍手が送られた。

その後、最新曲『恋…情念』を手がけた作曲家の弦哲也とステージで共演。5月22日に発売された『恋…情念』(スペシャル盤)収録の『恋…情念(ギターver.)』をコンサートで初披露した。さらに三山は、『三面川暮色』を歌唱する際に「この5日で猛練習した」というハーモニカ演奏を初披露し、情感豊かな音色で観客を魅了。約2時間半にわたって23曲を披露したコンサートは大盛況のうちに幕を閉じた。

リサイタル公演の構想に1年の時間をかけた

三山は開演前に、作曲家の弦哲也と共に取材に応じ、この日の意気込みを語った。

この日のリサイタル公演について三山は、「構想はちょうど去年の今ぐらいからずっと考えていて、バンドを含め制作陣の皆さんと一緒に話し合ってきました。1年に1回のリサイタル公演の後から全国ツアーになるので、だいぶ早くから今回は支度を始めました。今日やるのは新鮮じゃないぐらいに練りに練っているので、皆さんにもお楽しみいただけると思います。昨年11月にアルバムの中で発表させてもらった、『落語歌謡』を今日は披露します。今までは歌の間に拍手と歓声が上がることはありましたが、以前落語会で披露させていただいた時に、客席から笑いが起きました。もしかしたらお客さまがいつもと違うリアクションをするんじゃないかと思うと、今から楽しみです」と期待を込めた。

リサイタル公演ではさまざまな楽器に挑戦している三山。「第2部では楽器演奏をさせていただきます。最初はガットギターとフォークギターだけでしたが、今年はさらにレベルを上げていこうということで、ギターを3本に増やしてエレキギターを弾くことになりました。同じギターだから大丈夫だろうと思いつつ、演奏方法が変わってくるのでなかなか難しいなと思うこともありました。今回は弦先生にお越しいただいて先生が作曲した歌を一緒に披露します。5日ぐらい前に『2人で何かやる感じにしよう』という話になり、ハーモニカを披露することになりました。今回初めてハーモニカを5日間で猛練習しました(笑)」と明かした。

弦は、最新曲『恋…情念』をどういう思いで制作したのかを聞かれ、「ここ数年、10曲ぐらい切り口を変えて制作をしてきました。僕からしてみれば、『どうだ三山、これを歌えるか』と挑戦状を手渡すような気持ちで制作しています。三山くんはチャレンジ精神が強く、それを見事に受けて返してくれる頼もしい歌手です。いろんなことに挑戦をして、全てを自分のものにしています。情念の世界は三山くんの中にはなかった世界で、三山くんの心の中の叫びのような歌なので、ギターだけで歌う息づかいやため息も入っている裸の声を聞きたくて、今回はギターバージョンを制作させてもらいました。この歌も三山流に仕上げてくれて、作家としては頼もしいしうれしいです」と温かい言葉を送った。

また三山は、今夏に開催されるパリ五輪での“推し選手”について聞かれると、「バスケットボール日本代表の河村勇輝選手ですね。河村選手のおばあさまが下関のコンサートに来てくださいました。昨年のNHK紅白歌合戦に河村選手がゲストとしてお越しになった時にごあいさつをさせていただき、おばあさまの具合が悪かったらしく、『元気になるメッセージをいただけませんか』と話されていたのでメッセージを送ったら、それまで歩くのも大変だったらしいですが、会場まで歩いて来られるぐらいにすごく元気になったいうエピソードもありました。オリンピックは河村選手に注目したいです」と明かした。

10年連続10回目の紅白出場は“絶対に叶えたい”

最後に三山は、今年のNHK紅白歌合戦出場に向けて「10年連続10回目の出場になりますから、絶対に叶えたいと思いながらやらせていただいています。『恋…情念』という素晴らしい歌を頂いているのでこれを武器に、皆さんに聞いていただいて喜んでいただきたいです。けん玉のギネス記録も出せればいいなと思っています」と意欲を燃やしていた。

三山はこの日のリサイタル公演を皮切りに、全国各地を巡るコンサートツアー「三山ひろし コンサート2024 ~熱唱!熱演!うた語り~」を開催する。三山ひろしのさらなる進化を感じられる、見どころ盛りだくさんのコンサートを見逃さないでほしい。

セットリスト

M1 どんこ坂
M2 北海港節
M3 お岩木山
M4 四万十川
M5 母を想えば
M6 森の石松三十石船
M7 金毘羅三度笠
M8 男はつらいよ
M9 八木節
M10 名月赤城山
M11 瞼の母
M12 落語歌謡 厩火事
M13 夢芝居
M14 悲しい酒
M15 もう一度逢いたい
M16 夢追い人
M17 人恋酒場
M18 あやめ雨情
M19 雪に散る
M20 花恋歌
M21 三面川暮色
M22 恋…情念
M23 雲

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