『TOKYO VICE』シーズン2で打ち切りに…クリエイターがコメント

東京を舞台にした海外ドラマ『TOKYO VICE』が米Maxにてシーズン2で打ち切られることが明らかになった。Varietyなどが報じている。

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「もっと語るべき物語がある」

『TOKYO VICE』では、日本の新聞社に記者として勤務する米国人のジェイク(アンセル・エルゴート)が、東京の裏社会を取材するうちにヤクザに関する衝撃的な情報を掴み、犯罪の世界に深入りしていく姿が描かれる。アンセルのほか渡辺謙、菊地凛子、伊藤英明、笠松将、山下智久など豪華キャストも出演し、日米スターが共演する超大作として話題を集めた。

現地時間6月8日(土)にロサンゼルスで開催されたMaxのドラマシリーズ『Hacks(原題)』についてのパネルディスカッション中に『TOKYO VICE』の打ち切りが確認されたという。

Maxのオリジナル番組チーフであるサラ・オーブリーは、『TOKYO VICE』のクリエイター兼製作総指揮であるJ.T.ロジャース、監督兼製作総指揮であるアラン・ポールとともに、このシリーズの開発について詳しく説明した。

オーブリーは、今年2月に放送されたシーズン2をもって終了するという決定について、脚本家たちが明確な終着点に向かってストーリーアークを作り上げるために計画されたものだと説明。ロジャーズもまた、ストーリーテリングをサポートするための互いの決断であると述べている。

ロジャースは、「2シーズン分のストーリーがあるとわかっていたことは、本当に素晴らしいことだった」と語った。

土曜日の発表に先立ち発表された共同声明で、ロジャースとポールは、Maxでの活動は一旦終了したが、彼らはいつかもっと『TOKYO VICE』を制作することを望んでいることを示した。

「この5年間、Maxは私たちのストーリーを確実に伝えてくれました。2シーズンを提供してくれただけでなく、シーズン1をクリフハンガーで終わらせたいとお願いした時もイエスと言ってくれたし、J.T.がいつも思い描いていたような形を実現するために2話追加してほしいとお願いした時もイエスと言ってくれた」とまずは、Maxに感謝のコメント。

続けて、「Maxだけでなく、この番組を世界中に売り込み、世界的なサクセスストーリーにしてくれたパートナーのフィフス・シーズンにも感謝しています。彼らは常に私たちとともに奔走し、私たちが作りたい番組を作ることを保証してくれた。プレスからもファンからの反応も良く、特にシーズン2に対する反響は圧倒的でした」とパートナーにも感謝すると、最後に「もっと語るべき物語があることは分かっています。もちろん、今後どうなるかはわかりませんが、今までMaxでこの物語を共有できたことに心から感謝しています」と述べた。

『TOKYO VICE』シーズン1は、Netflix、U-Next、Prime Video、Huluなどで配信中。(海外ドラマNAVI)

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