松岡茉優、結婚発表後もさらなる躍進の予感 フジGP帯連ドラ初主演作『ギークス』も期待大

6月7日、女優の松岡茉優がHey! Say! JUMPの有岡大貴と結婚することを発表し、大きな話題となった。松岡は7月期のフジテレビ木曜劇場『ギークス/GEEKS(仮)』(以下、『ギークス』)で主演を務めることが決まっており、今作がフジテレビのGP帯連ドラ初主演となる。まさに仕事でもプライベートでもめでたいこと尽くしの松岡が、『ギークス』でどんな活躍を見せてくれるのかが楽しみだ。

松岡といえば、その演技力の高さで賞賛の声を集めてきた女優だ。子役の頃から活動を続け、芸歴も20年以上。演技と向き合い続けた人生の片鱗が見えるような芝居は、人々の心を掴んで離さない。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』東京編のアイドルグループ「GMT47」の入間しおり役に抜擢されたのち、『She』(フジテレビ系)で連続ドラマ初主演を飾る。『コウノドリ』シリーズ(TBS系)、NHK大河ドラマ『真田丸』、『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)など多くの作品で幅広い役をこなしてきた。

近年のドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)では、高校教師・九条里奈役で主演を務め、生徒から殺された後にタイムリープして殺される前の1年間を再び生きるという難役に挑んだ。映画においては『勝手にふるえてろ』(2017年)での印象がとにかく強烈だった。このとき松岡は、恋愛経験ゼロのこじらせOL・ヨシカ役で、中学生の頃に片思いをしていた相手と“脳内恋愛”を楽しむ様子を披露。あまりに生々しいこじらせっぷりには観客も釘付けとなった。その後も映画『万引き家族』(2018年)、『蜜蜂と遠雷』(2019年)、『劇場』(2020年)などの話題作に多数出演。そのたびに持ち前の洞察力でキャラクターを奥深くまで捉え、高い解像度で出力し続けた。

松岡が演じるキャラクターには、その人物が歩んできた人生があり、それゆえの価値観があるのだということがヒシヒシと胸に迫ってくる。役というものが、ただその物語が描かれる時間にだけ生きているのではなく、長い人生を生き、その切り取られた一部がドラマであるかのように感じられるのだ。

今回の主演ドラマ『ギークス』は、頭は切れるのに人間関係に難アリな警察署勤務の3人のギークたちが、井戸端会議を通して事件解決をスーパーアシストしてしまうという物語。松岡演じる西条唯は鑑識課に勤める鑑識官だ。優れた記憶力と、物事の細部を即座に把握できる高い証拠分析能力を特技とする。そんな西条はこれだけ優秀でありながら、やるべき仕事をこなしたら定時に帰ってしまうような一面も。仕事でもプライベートでも難がありすぎて何かとこじらせるギークということから、今回の役もかなり個性的になりそうだ。結婚のお祝いムード溢れる中、最高の芝居で『ギークス』を盛り上げてもらいたい。

そして、松岡の結婚相手となる有岡は、映画『シン・ウルトラマン』(2022年)の滝明久役での芝居が高く評価され、2023年に第46回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。ドラマに関しては『コード・ブルー』シリーズ(フジテレビ系)や『インビジブル』(TBS系)での芝居も注目を集めた。Hey! Say! JUMPは2022年にデビュー15周年を迎え、有岡自身も歌にダンスに益々磨きがかかっている。松岡と有岡はこれからも互いの仕事での活躍を励みに、より一層素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることだろう。

今まさに勢いを感じる女優・松岡の快進撃を『ギークス』で見届けたい。
(文=Nana Numoto)

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