救出されたイスラエル人の人質、家族と再会の瞬間

昨年10月7日のイスラム組織ハマスのイスラエル南部への襲撃で、パレスチナ自治区ガザ地区との境界近くで開かれていた「スーパーノヴァ」音楽フェスティバルの会場から連れ去られた人質4人が8日、ガザ中部から救出された。

救出されたのはノア・アルガマニ氏(26)、アルモグ・メイル・ジャン氏(22)、アンドレイ・コズロフ氏(27)、シュロミ・ジヴ氏(41)。

イスラエル国防軍(IDF)によると、4人はガザ中部ヌセイラトにある2つの別々の建物から、「高リスクで複雑な作戦」の最中に救出された。

4人の体調は良好で、移送先のシェバ・テルハショメル医療センターで家族らと再会した。

作戦が行われた地域では、子どもを含む多数のパレスチナ人が死傷したとされる。複数の画像や動画では、多くの死傷者が出ているように見える。

イスラム組織ハマスが運営するガザ保健省は9日、この作戦で子どもを含むパレスチナ人274人が死亡したと発表した。ガザのアル・アクサ病院とアル・アワダ病院は、両病院で合わせて70人の遺体を確認したと明らかにした。

他方、IDFのダニエル・ハガリ報道官は先に、「正確な情報」に基づく「高リスクで複雑な作戦」での死傷者数は推定100人以下だと発表していた。

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