写真甲子園2024の本選出場18校が決定…オンラインによるブロック審査会が開催

by 本誌:宮本義朗

ひたむきに写真に取り組む高校生たちの、熱い戦いがすでに始まっている。

第31回全国高等学校写真選手権大会「写真甲子園2024」のブロック審査会が、6月8日(土)・9日(日)の2日間にかけて開催。7月30日(火)に写真の町・北海道上川郡東川町で開幕する、本選大会に進む18校が決定した。

同大会は初戦審査会、ブロック審査会を経て本選大会に進む流れ。今回のブロック審査会は、東川町行きのチケットを獲得するための最後の関門となる。初戦審査会への応募数は604校で歴代最多。そこから80校がブロック審査会に進出していた。

応募用紙には選手たちの想いがぎっしりと詰まっていた

ブロック審査会ではビデオ会議システムを利用して、双方向通信により各校が初戦審査会に応募した作品の制作意図や狙いをプレゼンテーション。審査員からの質疑や講評を直接受けられる場となった。大会に特別協賛しているキヤノンの「CANON INNOVATION LAB "WITH"」から1校ずつをオンライン接続して実施した。この様子は後日、大会公式YouTubeにて全編配信する予定。

ブロック審査会の様子。審査員は奥が中西敏貴さん、手前が鵜川真由子さん。モニターに遠方の選手たちと作品を映し出し、双方向通信を行った
審査員を務めた須藤絢乃さん(左)、村上悠太さん(右)

大会を通しての採点基準は「心・技・眼」。テーマ性や着想力が問われる「心」、写真の技術や組写真の構成力がポイントとなる「技」、表現力や独創性をみる「眼」を評価する。

本選大会には、ブロック審査会の規定枠16校と、ブロック審査会に進出した全ての学校から選抜された優秀校2校(選抜枠)による計18校が進出。東川町を中心とした各撮影ステージで、同一機材・同一条件での作品制作を実施する。

撮影からセレクト(提出作品は8枚の組み写真)までを、3人1組のチームで行うのはこの大会ならではのルールだ。例年、ハードな日程をこなすことになるため、選手たちの総合力が問われる。

今年はどんなドラマが生まれるのか。今から楽しみである。

本選大会出場校

北海道ブロック

北海道幕別清陵高等学校(初出場)

東北ブロック

宮城県白石工業高等学校(8年ぶり3回目)

北関東ブロック

茨城県立笠間高等学校(24年ぶり3回目)
群馬県立富岡実業高等学校(3年ぶり4回目)

東京ブロック

東京都立武蔵村山高等学校(初出場)
東京都立八丈高等学校(3年連続3回目)

南関東ブロック

千葉県立幕張総合高等学校(初出場)
神奈川県立逗子葉山高等学校(3年連続3回目)

北陸信越ブロック

中越高等学校(5年ぶり8回目)

東海ブロック

静岡聖光学院高等学校(2年連続2回目)
愛知県立小牧南高等学校(3年連続6回目)
愛知県立緑丘高等学校(初出場。選抜枠)

近畿ブロック

帝塚山学院高等学校(2年連続5回目)
和歌山県立神島高等学校(3年ぶり8回目)

中国ブロック

島根県立平田高等学校(初出場)
山口県立南陽工業高等学校(初出場。選抜枠)

四国ブロック

徳島県立徳島科学技術高等学校(初出場)

九州・沖縄ブロック

沖縄県立真和志高等学校(6年ぶり12回目)

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