ボルボ、新型バッテリEV「EX90」をアメリカ工場で生産開始

by 編集部:塩谷公邦

2024年6月5日(現地時間) 発表

ボルボの新型バッテリEV「EX90」の生産が開始された

ボルボは6月5日(現地時間)、米国サウスカロライナ州チャールストン郊外にある工場で、バッテリEV(電気自動車)のフラグシップSUVモデル「EX90」の生産を開始したと発表した。デリバリーは2024年後半に開始予定。

EX90は7人乗りSUVで、安全性・効率・美しさを融合したモダンなプロポーションを実現しつつ、居住性、多用途性、快適性を備えたモデル。ボルボの次世代EVテクノロジをベースとし、最大600kmの航続距離を実現したほか、次世代のパッシブおよびアクティブセーフティ技術と幅広いセンサー群から情報を得たソフトウェアにより、これまでで最も安全なボルボ車になるとしている。

新型バッテリEV「EX90」

また、ボルボ初の「コアコンピューティング・テクノロジ」を搭載し、常に接続状態を維持することで、AIやリアルタイムに収集したデータに基づきソフトウェアのアップデートを行ない、時間の経過とともに進化するとしている。

なお、チャールストン工場をラインオフするEX90の第1号車は、デニム・ブルーに塗られたモデルで、2024年後半に米国のユーザーに届けられる予定とのこと。

ボルボ・カーズのジム・ローワンCEOは、「EVのボルボEX90は、ボルボにとって安全性、サステナビリティ、人間中心のテクノロジの面で、まさに新時代の幕開けとなる1台です。EX90は米国で生産され、サウスカロライナ州や米国市場に対する私たちの長期的なコミットメントを表しています」と述べている。

ボルボは2018年夏、米国チャールストン郊外に年間最大15万台の生産能力を有する工場をオープンし、現在は「EX90」「S60セダン」を生産している。また近年、大規模な改築を行ない、車体工場と塗装工場を大幅に刷新・拡張、最新のバッテリパック生産ラインも導入した。

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