米EV輸入、中国から2% 強化関税「見せかけ」指摘

米国の電気自動車(EV)輸入元シェア

 【ワシントン共同】米国が2023年に輸入した電気自動車(EV)のうち、中国からの輸入額は全体の2.0%だったことが10日までに、カリフォルニア大サンディエゴ校の調査で分かった。米国市場に占める中国製EVの存在感は低く、分析した専門家は、米政権の対中制裁関税の強化は「中国に厳しく対応しているように見せるための政治的な動機によるものだろう」と指摘した。

 バイデン政権は5月、中国が過剰生産などにより不当に割安な製品を市場に氾濫させることで「他国を犠牲にして成長する戦略を続けている」と批判し、EVや半導体など重点分野の制裁関税の引き上げを発表していた。

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