クリンスマンは「産業スパイ」と韓国メディア非難 〝卓球事件〟を報じたサン紙評論家就任で

クリンスマン氏(ロイター)

サッカー韓国代表で前監督を務めたユルゲン・クリンスマン氏が、英国メディア「サン」の評論家に就任し、韓国で物議を醸している。

韓国メディア「フットボーリスト」は、「サン」が公開した欧州選手権(14日開幕)の評論家にクリンスマン氏が名を連ねていることに着目。

「企業に在職する人が業務上取得した情報あるいは知識などを外部に流出する場合、私たちは彼を『産業スパイ』あるいは『経済スパイ』と呼ぶ」などと切り出した上で、クリンスマン氏に対する疑惑を報じた。

「国家代表チームの召集期間中、チームで起きたことが外部に流出し、有力な容疑者が当時指揮棒を握っていたクリンスマン氏だという疑いがサッカーファンの間で広がっている。最近、英国タブロイド紙『サン』が公開した欧州選手権評論家陣にクリンスマン氏が含まれた。同紙はアジアカップ中に発生した〝卓球事件〟を初めて報道したメディアだ」と指摘。

アジアカップ準決勝でヨルダンに敗れる前夜に、韓国代表MF李康仁(イ・ガンイン=パリ・サンジェルマン)が卓球をするために早く食事の席から立ったことを主将のFW孫興民(ソン・フンミン=トットナム)にとがめられ口論に。孫が指を脱臼するけがを負った。このニュースを最初に報じたのがサンとあって、当時から誰がリークしたのか、話題になっていた。

同メディアは「現場にいた人でなければ絶対に分からない詳細が国内メディアでもなく、海外メディアに先に流出して報道されることはめったにない」と持論を展開。

「偶然にもわずか4か月ぶりにクリンスマンはサンで働き口を探した。国内のサッカーファンの間に合理的な疑いが生じる理由だ」と、サンとの深いパイプを持つクリンスマン氏の仕業だとファンが疑念を高めていることを伝えた。

卓球事件の余波はまだまだ続いている。

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