ブレント、夏の需要で第3四半期は86ドルに上昇=ゴールドマン

[10日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは、個人消費の健全な伸びと堅調な夏場の需要を背景に、第3・四半期の石油市場は日量130万バレルの供給不足となり、北海ブレント先物は1バレル=86ドルに上昇すると予想した。

9日付の顧客向けのリポートで、2024年の石油需要の増加幅予測を日量20万バレル引き下げて125万バレルとしたが、ジェット燃料の回復を主因に需要の伸びは堅調との見通しを維持した。

中国を原因とする24年の需要の伸び予想の小幅な引き下げは、石油輸出国機構(OPEC)非加盟国の供給量の日量10万バレル減や、米国の戦略石油備蓄の購入増の影響を相殺すると指摘した。

0448GMT(日本時間午後1時48分)現在、北海ブレント先物と米WTI原油先物 は、それぞれ1バレル=79.85ドル、75.74ドル前後で取引されている。

ゴールドマンは、24年通年の平均価格は北海ブレント先物が84ドル、WTIが79ドルとみている。ブレントは引き続き75─90ドルのレンジと見込み、25年の平均価格予想は82ドルに据え置いた。

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