アムールトラの赤ちゃん誕生 白浜アドベンチャーワールドで2頭、和歌山

誕生したアムールトラの赤ちゃん(和歌山県白浜町で)=アドベンチャーワールド提供

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で、アムールトラの赤ちゃんが2頭誕生した。性別は不明。現在バックヤードで飼育しており、公開時期は未定。

 園によると、5月19日に誕生した。6日後に育成状態を確認したところ、想定体重に達していなかったことなどから、授乳量が不足していると判断し、人工保育へと切り替えた。現在はスタッフが人工ミルクを与えている。7日時点の体重は、2.5キロと1.69キロ。

 園では1994年10月からアムールトラを飼育しており、これまで8回の出産で計18頭の赤ちゃんが誕生した。昨年5月には14年ぶりに3頭誕生したが、間もなく死んだ。

 アムールトラは中国東北部―シベリアに生息。野生での生息数は約500頭といわれており、絶滅危惧種となっている。世界中の動物園が協力して種の保存に取り組んでおり、園では現在、5頭を飼育している。

 園は「生まれてきた赤ちゃんを引き続き注意深く観察し、健康を保てるよう努めていく。(2頭が)アムールトラの明るい未来に貢献することを願っている」と話している。

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