レイダースに長くとどまり、スーパーボウルで勝ちたいとDEクロスビー

ラスベガス・レイダースのマックス・クロスビー【AP Photo/Charlie Riedel】

レイダースに初めてやってきたときから、ディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビーは発言力の大きいリーダーだった。

シルバー&ブラックに身を包んでいる間、クロスビーは常に、レイダースの一員としてキャリアを終えたいと話してきた。『The Jim Rome Show(ザ・ジム・ローム・ショー)』に出演したクロスビーは、レイダースにとどまることに対する自身のコミットメントに触れ、チームのためにスーパーボウルに勝ちたいと語っている。

「俺に刺激を与えるのは、コービー(ブライアント)や(マイケル)ジョーダンみたいに、同じ場所にとどまり、同じ場所で勝った選手だ」と言うクロスビーは、次のように続けた。

「レブロンのような選手たちに悪い感情があるわけじゃないけど、彼らはより簡単な道をたどっている。それは俺が求めているやり方じゃない」

「いいことも悪いこともあって、厳しいときがスーパーボウルでの勝利をより素晴らしいものにしてくれる。だから、俺は長くここにいて、ここで勝つ計画だ。契約にサインしたとき、俺にはここを離れるような考えはまったくなかった。俺は生涯、レイダースの1人でいるつもりだ」

クロスビーが1チームにとどまったコービー・ブライアントやマイケル・ジョーダンの旅路にインスパイアされていることは、レイダースにとっては歓迎すべき兆候だ。クロスビーには、ブライアントとジョーダンに影響された“Be Legendary(伝説になれ)”とのタトゥーが入ってさえいる。とは言え、3度のプロボウラーであるクロスビーの発言には、どのスポーツであれ、1人の選手が1つのチームでキャリアを終えることが、いかに稀であるかという点が抜けている。たとえロースターに変化がなかったとしても、多くの選手とチームは逆境に直面するものだ。トロフィーを掲げられるのは1チームだけであり、クロスビーはそれを成し遂げるために、ラスベガスにとどまりたいと思っている。

2019年にレイダースにドラフトされたクロスビーは、5シーズンで1度しかプレーオフゲームに出場していない。これまでにヘッドコーチと守備コーディネーターの交代を、何度か見守ってきた。2024年には、クロスビーが望んでいたアントニオ・ピアースがレイダースHCを務める。ジョシュ・マクダニエルズが解雇され、ピアースが暫定HCの役割を担っていたとき、レイダースは5勝4敗でシーズンを締めくくっていた。今オフシーズンに、オーナーのマーク・デイビスがピアースを確保した。

混乱の中でさえも、2023年シーズンはレイダースにとって記憶に残るものとなった。ピアースがレイダーウェイを受け入れ、ロッカールームの信頼を勝ち取る中、チームはピアースのコーチデビュー戦でニューヨーク・ジャイアンツに勝利。ロサンゼルス・チャージャーズにも63対21での勝利を果たし、クリスマスにはカンザスシティ・チーフス戦を制した。

チャージャーズは新しい選手を迎え、今はクオーターバック(QB)ガードナー・ミンシュー、ランニングバック(RB)アレキサンダー・マティソン、ワイドレシーバー(WR)マイケル・ガラップ、ディフェンシブタックル(DT)クリスチャン・ウィルキンスらを擁している。シーズン第1週に先がけて、ピアースはミンシューかエイダン・オコンネルのどちらを先発クオーターバックにするかの大きな決断を下すことになる。トレーニングキャンプを通じて、注目すべき点の一つだ。

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