『梅雨』に発症しやすい猫の病気4選 ジメジメした季節を健康に乗り切るための対処法も

「梅雨」に発症しやすい猫の病気

猫は元々砂漠で生活していた動物です。そのため実は湿気が苦手で、ジメジメとした季節には注意が必要なのです。

そこで今回は、「梅雨」に発症しやすい猫の病気について解説いたします。合わせて、ジメジメした季節を健康に乗り切るための対処法についても紹介します。

1.胃腸炎

寒暖差などによるストレスや体への負担や疲れなどから、デリケートな猫は「胃腸炎」を発症する恐れがあります。

「毛玉以外の嘔吐がある」「下痢をしている」などの症状が見られた場合は、すみやかに動物病院で診察を受けましょう。

またこの時期は、ドライフードでも食中毒が起こりやすくなります。置き餌は避け、できる限りその都度用意して、こまめに片付けるようにしてください。留守番時間が長いご家庭では、自動給餌器の活用も検討してみると良いかと思います。

開封後のドライフードの袋もしっかり密閉をするようにしたり、別の密閉容器に移し替える、コブクロ放送になっているタイプのものを使用するなど、フードの質が劣化しないような保存の工夫も必要です。

ちなみに、飲み水にも注意が必要です。ウォーターサーバーを活用したり、こまめに水を変えるなどの工夫をしてください。

2.皮膚炎

湿度が高くダニやカビが発生しやすい時期は、皮膚炎にも注意が必要です。特に子猫や免疫力が低下した猫は、発症しやすくなります。

猫の皮膚炎の症状は、痒みやフケ・湿疹・脱毛などです。

もしも執拗な毛繕いをしていたり、痒がったりしている様子が見られたら、愛猫の被毛をかき分けて皮膚の状態をチェックしてみてください。

また、室内が蒸し暑く感じられる日は、エアコンを活用して除湿を試みると良いでしょう。特に、余計な湿度のみを排除できる『ドライ』がおすすめです。

猫の場合、気になって舐め続けていることでもざらつく舌によって皮膚が傷状になってしまうことも多いです。気にしていそうなそぶりが見られたら早目に受診をすることをおすすめします。

3.外耳炎

梅雨時は『マラセチア』という常在菌の影響を受けやすくなるため、「外耳炎」を発症しやすくなります。

猫が外耳炎になると、痒みや痛み、耳垢が増えるなどの症状が見られます。しきりに耳を気にしたり、耳元を頻繁にかいたりする仕草が見られたら要注意です。

皮膚炎が疑わしい場合もそうですが、気になる症状や行動がある時は動物病院に相談してください。

疲れによる免疫力低下や皮膚コンディションの悪化などで常在菌による炎症が起こりやすくなります。定期的なチェックや健康管理およびチェックによって早期発見、早期治療が可能となります。

食欲不振にも要注意

野生の猫は、雨の中をわざわざ狩りをすることはありません。従って、家猫も雨天時には活動性が低下します。そのため、梅雨の時期の猫はあまり動かない、何となく食欲がないという状態に陥りやすいでしょう。

とはいえ、特別何かの病気に…というわけではなくても、この時期の猫の食欲不振にはそれなりに配慮が必要です。

なお、愛猫に食欲不振が見られた時は、風味が強いウエットフードを取り入れることをおすすめします。

ただし、食べ終えたらすぐに片付けることが大切です。食中毒に気をつけながら、上手に活用してみてください。

また、梅雨のせいで憂うつな気分になりがちだからこそ、気晴らしに運動させることも大切です。本来活発になりやすい夜間や晴れている日は、積極的に愛猫を遊びに誘ってあげましょう。

まとめ

猫はカラッとした環境を好む動物なので、湿度が高くなりやすい梅雨の時期は体調不良を起こしやすくなります。

愛猫の様子にいつもとは違う違和感があった場合は、かかりつけの動物病院に相談してみてください。

また、それと同時に、猫のいる場所を過ごしやすくする工夫も大切です。

湿度は50%〜60%程度に留められるように、エアコンを上手く活用すると良いでしょう。ドライ運転であれば、肌寒くなる心配がありません。

食事面では食欲不振がある時はウエットフードを取り入れると食い付きが良くなります。水分補給も重要なので、新鮮な水が飲める環境を整えてあげてください。

そして最後にもうひとつ。梅雨の時期は、猫トイレも臭いやすくなりますので、清潔さを保つためにもこまめな掃除を心がけましょう。

基本的に、人が心地よいと感じる室温や湿度が家猫にも適しています。愛猫の反応を見ながら『ちょうどいい』空間を整えてみてください。

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