個人消費は持ち直しに向かうと期待、定額減税の効果などで=林官房長官

Ami Miyazaki

[東京 10日 ロイター] - 林芳正官房長官は10日午後の会見で、個人消費について、定額減税の効果などで持ち直しに向かうと期待されるとの見方を示した。5月景気ウオッチャー調査の結果を受け、質問に答えた。

官房長官は、同日発表された5月の景気ウオッチャー調査で現状判断DIと先行き判断DIが3カ月連続で低下したことについて、「現時点では賃金上昇が物価上昇に追いついていない」とした上で、春闘の賃上げや定額減税などの効果が見込まれることから「個人消費は持ち直しに向かうことが期待される」と述べた。

政府としては、賃上げの動きを中小企業、地方まで広げ定着できるよう取り組みを進めるとともに、定額減税などによって家計所得の伸びが物価上昇を上回る状況を作り出し、消費を下支えしていくとの姿勢を示した。

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