あわや正面衝突 伊勢湾岸道を約1km逆走 カメラがとらえた一部始終

メ~テレ(名古屋テレビ)

6日、愛知県の伊勢湾岸道を車が約1kmにわたって逆走しました。その一部始終をカメラがとらえていました。

6日の午後6時すぎ、愛知県内の伊勢湾岸道下りの映像です。 飛島インターチェンジ付近で、出口に向かう白い車が徐々に停止。 数秒後に現れたのは…逆走するオレンジ色の車です。逆走していることに気づいていないのか、そのまま本線の方に向かいます。 「やはり逆走事故が起きると死亡事故につながりやすいということで、非常に危険な行為」(NEXCO中日本 林修平さん) 同じ時刻の別の角度からの映像です。ゆっくりと走行する車が増え、停止するトラック。逆走車と向き合ったまま時間が経過します。 トラックの後続車が避けて通行する中、にらみ合いが続きます。 約1分後、トラックが避けると逆走車はそのまま本線に進入し走り続けます。 あわや正面衝突という場面も。 さらに別のカメラから見ると…ぶつかりそうになりながらも追い越し車線に入り、平然と走っていきます。 監視映像を通して、この様子をリアルタイムで見たという林さんは。 「対向車もかなりの勢いで走って来ていて、直前で避けていくという状況が見えたので、いつ事故が起きてもおかしくない状況だと思ったので、本当にひやひやしてみていましたね。(逆走車は)自分自身が正しい方向に走っていると思っているので、正しく走ってる人から見ると、追い越し車線を走ってくることが多いですね」(NEXCO中日本 林修平さん)

高速道路の逆走事案は、年間約200件発生

車は約1km逆走した後、トラックの正面で停止。 警察が駆け付けました。ようやく逆走を止められたかと思った瞬間、再び走りだしました。 警察官が追いかけて車を止め、運転席に乗り込み、事なきをえました。 運転していたのは50代男性で、この”逆走”によるけが人はいなかったということです。 国交省によりますと、高速道路の逆走事案は、年間約200件発生しているといいます。 要因としては、道を間違えて逆走を開始した事案が全体の約6割を占めますが、ドライバーに認知症の疑いがあるなど”認識のない逆走”も3割弱あるということです。 ネクスコ中日本では、逆走の情報が入ると、高速道路上の情報掲示板やハイウェイラジオなどで、ドライバーに注意喚起を行います。

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