スペースX、巨大ロケット「スターシップ」を1日1機製造へ–新拠点を建設中

Space Exploration Technologies(SpaceX)のエンジニアは、大型ロケット「Starship」を新製造拠点で1日1機製造したいとの目標を示した。同社は現在、新しい製造拠点として「Starfactory」を建設している。海外メディアのSpace.comが報じている

Starshipは宇宙船であり、衛星を打ち上げるロケットとなる第2段のStarshipと、第1段ロケット「Super Heavy」で構成、組み合わせることで全長121mにもなる大型ロケット。6月6日に打ち上げられた4回目の軌道飛行試験では、第1段の分離と宇宙空間への到達に成功。StarshipとSuper Heavyの両方が海に軟着水した

Starfactoryは、米テキサス州ボカ・チカにあるStarbaseの一部。年内に完成する見込みとの情報もある。「Starfactoryは成長を続けており、製造ラインからはさらに多くのロケットが出荷される予定だ」と、SpaceXで製造エンジニアリング部門のマネージャーを務めるJessie Anderson氏は述べている。

SpaceXのシステムエンジニアリングマネージャーのKate Tice氏は、「これにより、1日1機のStarshipを製造するという長期目標に向けて、製造率を大幅に向上させられる。まもなく、Starshipのバージョン2が製造ラインから出荷される予定だ」と語っている。

Starbaseの射場から4回目の軌道飛行試験で打ち上げられるStarship(出典:SpaceXウェブキャスト)

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