青森・田舎館村の「田んぼアート」第2会場で田植え始まる 地域住民たちと村職員たちが協力

7色10種類の異なる稲で巨大なアートを描く青森県田舎館村の田んぼアート。10日に第2会場で田植えが始まりました。

厚い雲の隙間から青空がのぞく中、「第2田んぼアート会場」では、地域の住民や村の職員などおよそ60人が集まり田植えを始めました。

第2会場の2024年の題材は「じいさんばあさん若返る」。津軽地方を舞台にリンゴ農家を描いたアニメで、黄金のリンゴを食べた老夫婦が若返るストーリーです。

【田舎館村企画観光課 小森好展主査】
「漫画のキーである黄金のリンゴになぞらえて、真ん中のリンゴを黄色で描いていますので、色の異なるリンゴを見ていただきたいなと思います」

参加者たちは、テープの仕切りを目印に、キャラクターの髪や表情といった細かい部分から手作業で黙々と植えていきます。

また、背景となる広い面は、田植え機を使います。

【参加者】
「順調にいってるんでないの?こまごましくて面倒くさくて一生懸命やってるけれども」
「(年齢は)もう1つで80になる」
「皆とお話するのが楽しみで」

参加者にとっては、休憩時間の談笑も癒やしのひと時。田んぼアートの制作には、村全体の協力が欠かせません。

一方、自然が相手とあって、予定通り進まないことも。

2024年は、黄色や紫などの色に使う「古代米」の苗の生育があまり良くないということです。

そのため、予定していた図面の一部を違う色に変更したり、水位を低くして短い苗が水没しないようにしながら、環境の変化に対応しています。

【田舎館村企画観光課 小森好展主査】
「当初発表した色とは少し違うところもあるかもしれませんが、それも間違い探しのようなかたちで探してみても面白いかなと思います」

第2会場の田植えは11日は尾上総合高校の生徒たちも手伝います。

一般観覧は15日から、見頃は7月中旬から8月中旬ということです。

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