3安打完封負けの日本文理大監督 中京大の「完全試合」右腕に「伊藤大海君ぐらい良いピッチャー」【全日本大学野球選手権】

好投する中京大・高木快大(撮影・持木克友)

◆第73回全日本大学野球選手権1回戦 日本文理大0―4中京大(10日、神宮)

3大会連続出場の日本文理大(九州地区北部)が中京大(愛知)に散発3安打の完封負けを喫し、2大会ぶりの勝利に届かなかった。

今春の愛知大学春季リーグで完全試合を達成した中京大の高木快大(3年・栄徳)に6回2死まで無安打に抑えられる苦しい展開。6回は2死から敵失と松本隆希(3年・波佐見)のチーム初安打で一、二塁として得点圏に走者を進めたが、次打者が空振り三振に倒れた。

中村監督は「伊藤大海君ぐらいいいピッチャー」と、日本ハムで活躍する右腕に例えた。日本文理大は2018年大会の初戦で当時2年生だった苫小牧駒大の伊藤に完投され、5安打2得点に抑えられて敗れている。

中村監督は当時を思い返しながら、高木について「精度がめちゃくちゃ高く、芯でとらえてもほとんど全部野手の正面に飛んでいる。投げ損なっていない」と称賛した。ホップする直球を上からたたくように指示したがフライアウトが多く「いいスピンが効いている。高めのボールは非常に球質が高い。きょうぐらいのピッチングをやられると、大学生相手だと2試合で1点取れるかぐらい」と脱帽した。

昨秋の明治神宮大会では初戦で強豪の大商大を破った。中村監督は「今年は一つでも上にという気持ちでやっていたけど、全国にはもっといろんな地域に強いチームがいると勉強になった」と出直しを誓った。

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