初のさんさ、心躍らせ 岩手町の住民団体、公民館事業で愛好者増

8月の本番に向けてさんさ踊りの練習を繰り返す参加者

 いざ真夏の祭典へ-。岩手町の野原さんさ踊りの会(岩崎武男会長)は、8月1日に開幕する第47回盛岡さんさ踊りに初めて単独参加する。なり手不足の課題を抱える中、町中央公民館の事業を機に愛好者の輪が拡大。6日夜に本格的な練習を始め、晴れ舞台に向けて心を躍らせている。

 同町江刈内のプラザあいで「盛岡さんさに出よう」と題したイベントが開かれ、約50人が集まった。岩崎会長(59)らの指導の下、参加者は活気に満ちた練習を展開した。

 3月から開催した郷土芸能に親しむ公民館事業がきっかけで道が開けた。町民らが魅力に触れ、活動の継続を望む声が上がった。町にゆかりのある人も受け入れ、盛岡市松園の会社員遠藤竜也さん(28)は「人が多く集まり、いい取り組みだと感じた。久しぶりに参加できるので楽しみ」と心待ちにした。

 練習は12、19、27日、7月3、10、18、24日の午後7時から1時間半。参加費無料。問い合わせは同公民館(0195.62.2877)へ。

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