横浜駅近くで「通り魔」か 女性死亡 逮捕の男 同居母親も切り付け

横浜駅近くで女性が刺されて死亡した事件で、逮捕された男が2023年、母親を切りつける事件を起こしていたことがわかった。

警察署からゆっくり歩いて出てきた男は、JR横浜駅近くの路上で57歳の女性を刃物で刺して殺害した疑いで逮捕された、安藤幸生容疑者(33)。

事件は9日午後7時40分ごろ、「女性が血を流して倒れている」という通行人から寄せられた110番通報で明らかになった。

現場は、JR横浜駅から西に200メートルほど離れた繁華街の裏通り。

刺されたのは、近くに住むフィリピン国籍の女性、礒崎アリスヒマオさん(57)。
胸などを刃物で複数回刺されていて、搬送先の病院で死亡が確認された。

通報から3時間以上たった午後11時ごろ、事件が動いた。

安藤容疑者は、事件現場から500メートルほどしか離れていない交番に、刃物を持って自首してきたという。

犯行に使ったとみられる刃物を手にし、「人を殺しました」と言って自首したという安藤容疑者。2023年も同居する母親を刃物で切り付け、逮捕されていた。

安藤容疑者を知る人は、「(安藤容疑者が)お母さんを切りつけた事件のあとで、お巡りさんがこの周辺走って、『刃物を持っている人が逃げているんで中に入ってください』って言って…」と当時の状況を話した。

しかし、その後の処分については明らかになっていない。

別の住民は、当時の安藤容疑者について「なにしろお酒飲まない時は、すごく良いそういう感じです。酒乱じゃないの」と話す。

安藤容疑者は今回の事件について、「人を刺したことに間違いはありません」と容疑を認めているという。

一方、殺害された礒崎さんとの関係については、「面識はなかった」と供述。

警察は、通り魔的な犯行の可能性があるとみて、事件の詳しい経緯を調べている。

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