ソフトバンクとシャープ、大規模AIデータセンターの構築で合意 シャープ堺工場を活用

ソフトバンクとシャープは6月7日に、大阪府堺市にあるシャープの液晶パネル工場関連の土地および建物を活用した、大規模なAIデータセンターの構築に向けた基本合意書を締結したことを発表している。

シャープ堺工場内のデータセンター設置予定エリア(左、赤枠)と、データセンター設置予定エリア内の液晶パネル工場外観

2025年中の本格稼働を目指す

両社は、シャープ堺工場を活用したAIデータセンターの構築について1月から協議を進めてきた。今回の基本合意書の締結によって、ソフトバンクはシャープ堺工場の土地や建物、電源設備、冷却設備などを譲り受け、データセンターの早期構築を図り、今秋頃に着工して2025年中の本格稼働を目指す。

同データセンターは、生成AIの開発およびその他のAI関連事業に活用されるほか、社外からのさまざまな利用ニーズに応えるべく大学や研究機関、企業などへの幅広い提供を予定している。また、環境負荷が低いデータセンターとしてクリーンエネルギーの活用も検討していくという。

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