能登地震の被災者支援で使った「野外入浴セット」も体験 陸上自衛隊青森駐屯地で「戦闘訓練」を一般公開

陸上自衛隊青森駐屯地が一般開放され、迫力ある戦闘訓練が公開されました。

【場内アナウンス】
「今年3月に新設された第9偵察戦闘大隊です。偵察中隊と戦闘中隊で編成され…」

戦闘訓練には、青森駐屯地に司令部を置く第9師団の隊員およそ100人、車両15両が参加しました。敵が立てこもっている市街地の建物を制圧するという想定です。

3月に岩手駐屯地に創設された第9偵察戦闘大隊の16式機動戦闘車も初めて参加しました。

【16式機動戦闘車の105ミリ砲空砲】
「ドン!」

【155ミリ榴弾砲空砲】
「ドン!」

【木邨将太アナウンサー】
「(ドン!)うお~。音もそうなんですけれども、実際振動というのもかなり感じます」

訓練には空砲が使われていますが、それでも、目の前で放たれる155ミリ榴弾砲などの迫力を間近で感じることができます。

この他にも、建物の屋上からレンジャー部隊がロープを使って駆け降りる様子など、隊員たちが日頃の訓練の成果を披露していました。

【見学した人】
「体が震えるものすごい迫力でした」
「すごくスピーディーで手際が良くて、ちょっと感激しました」

「普段見ることがない訓練なので、すごく勉強になりました」

「榴弾砲なんかはこんな感じで撮れてたりしますけどね」
(Q.撃った瞬間ですね)「そうですね」
「やっぱり普段見ることないですからね」

また、駐屯地内では車両や装備なども展示され、訪れた人が運転席に座って写真を撮るなどしていました。

【野外入浴セットに入る木邨将太アナウンサー】
「こちらは能登半島地震の被災地でも実際使われたという野外入浴セットです。きょうは足湯仕様になっています。お湯加減どうですか?」

【体験している人】
「温かいです」 「温かいです」

八戸駐屯地に所属する部隊のもので、その名も「うみねこの湯」。湯舟のほかシャワーなども備えていて、10時間でおよそ1200人が入浴できるということです。

能登半島地震の時は、石川県輪島市で入浴支援を行い、被災者の体も心も温めました。

駐屯地の一般開放は、地域への感謝や自衛隊のことを知ってもらい、身近に感じてもらおうと毎年行われています。

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