犬の『危険なオシッコ』3選 異常な尿の状態を判断する方法や危険なサインまで

犬の健康状態は毎日の『オシッコ』からも判断可能

犬は人間の言葉で健康状態を訴えることができないため、愛犬の異常は飼い主が日々の些細な変化から気づかなければいけません。

中でも毎日排泄する犬のオシッコは、その犬の今の健康状態を知る手がかりになります。

健康な犬のオシッコの特徴は?

健康な犬のオシッコは以下のような特徴を持ちます。

  • 透き通るように薄く黄色付いている
  • 匂いが強くない
  • おかしな異物が含まれていない
  • 1日のオシッコの回数が3〜5回

以上のようなオシッコであれば、問題ないでしょう。また、オシッコの回数は年齢によって異なります。子犬の場合は1日に7〜10回、シニア犬の場合は5〜6回が平均的です。

犬の『危険なオシッコ』3選!判断する方法は?

では、犬のおしっこが危険かどうかをどのように判断するべきなのでしょうか。オシッコの異常を判断する方法や危険なサインを解説します。

1.いつもと色が違う

毎日愛犬のオシッコを見ていると、「あれ?今日のオシッコの色、いつもと違う」と違和感を覚えることはありませんか。

  • 無色透明
  • いつもより明らかに濃い黄色
  • 茶色がかっている
  • 緑っぽい
  • ピンクっぽい、赤い血が混ざっている

このような状態のオシッコは、体内で異常が生じている可能性が高いです。感染症や病気を発症している可能性、あるいは何らかの要因で出血している可能性が疑われます。

2.量が明らかに増減している

普段よりも明らかにオシッコの量が多い、あるいはオシッコをしようとトイレに行ってもでない様子を見せるという場合も注意が必要です。

犬が病気を発症した場合、多飲多尿(水を多く飲み、オシッコを頻繁に出す)の症状が現れるケースが非常に多いです。この場合、何度も水を飲み排泄していることで、オシッコの色が無色透明に近い色になることがあります。

また、オシッコをしようとトイレに行くのに出ないという場合も、膀胱付近で何らかの異常が生じている状態が疑われます。

3.尿の中に異物が混入している

オシッコの中にキラキラとした粒のようなものが混ざっている場合、結石の結晶が含まれている可能性があります。尿石症や尿道炎などの疾患も疑われるので、早めに動物病院で検査してもらいましょう。

また、オシッコがピンクがかっていたり、明らかに赤い色が含まれている場合は、血が混ざっている可能性が高いです。膀胱炎や前立腺炎、腫瘍などが疑われるので、こちらも早めに動物病院へ連れて行くべきでしょう。

オシッコの状態がおかしい…どうするべき?

もしも愛犬のオシッコの状態が明らかに異常な場合、飼い主はかかりつけの動物病院へ愛犬を連れて行き、診察や必要な検査を受けさせる必要があります。

その際、トイレシーツにオシッコが染み込んでいる場合は、そのオシッコをトイレシーツごと袋などに入れて持っていくと、より早く診断結果が出たり、より正確に検査しやすくなります。

また、2〜3日の食事内容や健康状態、またオシッコの回数なども担当医に伝えてください。このように詳細な情報があることで、より正確な状態を診断することができます。

まとめ

いかがでしたか。犬のオシッコは、その時の犬の健康状態を知る手がかりとなります。「何だかいつもと違う」と感じた時は、その日の愛犬の様子やオシッコの回数を記録し、かかりつけの動物病院に相談してみましょう。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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