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10日(月)、気象庁からエルニーニョ監視速報が発表されました。昨年の春から続いたエルニーニョ現象は終息したとみられます。今後は、秋にかけてラニーニャ現象が発生する可能性があります。
■5月の実況
5月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は0.0℃で、4月の+0.8℃から大きく下がりました。太平洋赤道域の海面水温は西部で平年より高く、東部で平年より低くなりました。太平洋赤道域の海洋表層の水温は、中部から東部で平年より低くなりました。太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発で、中部太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は平年より強くなりました。海洋と大気の状態にはエルニーニョ現象時の特徴が見られなくなり、昨年の春から続いているエルニーニョ現象は終息したとみられます。
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■今後の見通しは?
実況では、太平洋赤道域の中部から東部に海洋表層の冷水が見られています。今後は、太平洋赤道域の西部から中部で貿易風が強まるとともに、中部から東部の冷水がさらに強まり、秋にかけてエルニーニョ監視海域の海面水温が基準値に近い値か基準値より低い値で推移すると予測しているため、秋にかけて平常の状態が続く可能性もありますが、ラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高くなっています。