大津・保護司殺害事件

逮捕されたのは、被害者が更生支援を担当していた保護観察中の男でした。先月、大津市の住宅で保護司の男性が殺害されているのが見つかった事件は、8日土曜日、容疑者逮捕で大きく動きました。これまでの動きを振り返ります。

殺人の疑いで再逮捕されたのは、大津市仰木の里に住む無職・飯塚紘平容疑者(35)で、10日朝、大津地検へ身柄が送られました。事件が発覚したのは、先月26日の午後4時ごろ。大津市仰木の里東の住宅で、この家に住む、レストラン経営や保護司として活動していた新庄博志さん(60)が、鋭利な刃物で10カ所以上を刺され、殺害されているのが見つかりました。司法解剖の結果、新庄さんの死因は出血性ショックで、死亡推定時刻は、24日の夜ごろであることがわかりました。

県警は、大津北警察署に捜査本部を設置。殺人事件として、およそ110人態勢で捜査に乗り出しました。事件の捜査線上に上がったのは、28日、大津市内の路上でナイフを所持していたとして、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された飯塚容疑者でした。飯塚容疑者は、2019年にコンビニ強盗で保護観察付きの有罪判決を受けていて、殺害された新庄さんが保護司として飯塚容疑者の更生支援を担当していました。そして殺害の発覚からおよそ2週間後のおととい8日、警察は、殺人の疑いで飯塚容疑者を再逮捕しました。調べの中で、飯塚容疑者は、新庄さんの死亡推定時刻の24日の夜と同じ、午後7時ごろに、新庄さんの自宅を訪れていたことが門の前に設置されたカメラ付きインターホンから判明しました。

また、飯塚容疑者は、新庄さんが死亡したとされる24日の午前中から行方不明となっていて、同居する母親から警察に、「家出をしたようだ」と、27日に、行方不明届が出されていたことが明らかになっています。

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