赤字拡大の【おひつごはん四六時中】、業績不振に食べて納得したワケ

おひつごはん四六時中(写真:サイゾーウーマン)

イオンの子会社が経営する飲食チェーン「おひつごはん四六時中」。赤字が年々拡大している業績不振のチェーンですが、実際に行って様子を確かめてきました。

※価格はすべて税込です。
※価格や商品は2024年6月10日時点の情報です。
※最新の情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください。
※店舗によって取り扱い商品が異なります。

目次

【おひつごはん四六時中】とは?
__・[【おひつごはん四六時中】行ってみた](#02)
【おひつごはん四六時中】写真やサンプルとまったく違う点__
【おひつごはん四六時中】残念ポイント

【おひつごはん四六時中】とは?

イオンの関連会社、株式会社イオンイーハートが運営する飲食チェーン「おひつごはん四六時中」。2003年東京日本橋に1号店を出店し、以降はイオンモールを中心に、全国145店舗(2024年2月末時点)を展開しています。今年は新店舗を積極的にオープンし、新業態の「鍋焼きごはん四六時中」も3月にイオンモール幕張新都心に開業。

一方で業績面は非常に厳しく、赤字が年々拡大しているという状況。ネット上で、「イオンの会社じゃなければとっくに倒産しているレベルの赤字」「累計赤字がもう手の施しようがない状態」といったシビアな指摘が見られます。

【おひつごはん四六時中】行ってみた

ショーウィンドウ(写真:サイゾーウーマン)

おひつごはん四六時中に到着しました。ショーウィンドウはおいしそうなサンプルがきれいに並んでいます。

「鶏南蛮御膳」や「ごろごろ野菜と鶏の黒酢和え御膳」といったセットもあり、大戸屋のような定食屋としても使えそう。 今回は、おひつごはんの最安値「鶏の炭火焼おひつごはん」1,180円にしました。

メニューの一部(写真:サイゾーウーマン)

食事前に「食前だし」が提供されて驚きました! しっかりとした旨みがある、おいしいだしです。エアコンでちょっと体が冷えていたので、ホッとします。

食前だし(写真:サイゾーウーマン)

食前だしのほか、ボトルに入ったあられと刻み海苔も提供されました。おひつごはんを食べるときに使うのでしょう。

刻み海苔とあられ(写真:サイゾーウーマン)

【おひつごはん四六時中】写真やサンプルとまったく違う!

だしを飲んで一息ついたところで、「鶏の炭火焼きおひつ」が登場。……なのですが、なんだこの皿の置き方は!?

すべてが左に寄り切った状態。右の謎スペースが気になります。それに小鉢の数も写真より少ないような……?

右の空白やお茶碗が伏せられていないのが気になる(写真:サイゾーウーマン)

やっぱり、写真だと見切れてはいますが豆皿や小鉢が4皿はあります。それがどうして2皿に!?!?

よーく見ると写真の小鉢のうち2つは刻み海苔とあられが乗ってます。どうやら、先の保存容器に入った海苔とあられが小鉢の代わりになっているようです。

メニュー写真(写真:サイゾーウーマン)

メニューやショーウィンドウのサンプルでは、だしが急須に入っていることにも気がついてしまいました。実際は保温ポットでしたが、見た目には急須のほうが良いですよね。

サンプルだとお茶碗も伏せられていますし、実物と違うところが多すぎて悲しくなってきました……。

(写真:サイゾーウーマン)

気を取り直して実食。味付けはいわゆる焼き鳥丼の味です。お米は、もちもちしていておいしい!

鳥肉もジューシーでおいしいのですが、味が濃いので割りと早めに飽きがきてしまいました。

(写真:サイゾーウーマン)
お米はもちもち(写真:サイゾーウーマン)

味変として、だし茶漬けにしていただきます。海苔とあられ、わさびを乗っけてだしをかけると、さっぱりして美味!

あられのアクセントとのりの風味が良く、わさびが口をさっぱりとしてくれます。だしありきで、濃いめに味付けしていたんですね。

だし茶漬け(写真:サイゾーウーマン)

お茶漬けなのでサラサラと食べられて、あっという間に完食。ごはんの量が少ないので満腹にはなりませんが、おいしくいただけました!

【おひつごはん四六時中】残念ポイント

割引券(写真:サイゾーウーマン)

今回、初めて「四六時中」で食事をしたところ残念なところが目についてしまいました。以下、2つになります。

__(1)見本は大戸屋レベルなのに実物は学食レベル
(2)価格が割高__

ショーウインドウやメニューでは、小鉢があり器も小洒落ていたので大戸屋と同じクラスの印象を受けましたが、実際は前述のとおり、見た目にショックを受けるほど質素さ。

価格が700円程度なら「しょうがないかな」と流せますが、1,180円と安くはないので、「店選びをミスった!」と悔しい思いを募らせる人もいるでしょう。個人的には、同じ価格帯なら釜飯デリバリーの「釜寅」のほうが味も見栄えもよいと思いました。

サンプルと実物がこれほど違うのは初めての体験だったので、ある意味忘れられない店になった「四六時中」。このサービスを続けている限りは、赤字回復は難しいなと素人なりに感じた次第です。

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