大詰めの交流戦V争い、今年も「TQB」が鍵を握る⁉ 1位楽天、2位ソフトバンクは得点失点とも同数だが数値に差が…

2日の広島戦、近藤(中央)のサヨナラ2ランで勝利し喜ぶソフトバンクナイン(撮影・星野楽)

交流戦は大半の球団が残り6試合となり、大詰めを迎えている。ソフトバンクは8勝4敗の2位と、5年ぶり9度目の頂点を狙える位置にある。優勝争いが白熱する中、昨季に続いて「TQB」が決着の鍵となる可能性も出てきた。

交流戦では同率となった場合、同率が2球団だと勝ち数、直接対決の成績の次にTQBで順位が決まる(同率が3球団以上の場合は勝ち数の次がTQB)。

TQBは、(得点/攻撃イニング)―(失点/守備イニング)で求められ、より大きい方が上位となる。昨季は4チームが勝率と勝ち数で並び、TQBでDeNAが優勝を決めた。

現在は楽天が9勝3敗で1位に立っており、ソフトバンクと1ゲーム差だ。楽天が勝率1位、勝ち数で並んだ場合は同一リーグのためTQBで順位を決定することとなる。現状は両チームともに44得点29失点と並んでいるが、ソフトバンクが2度延長戦を行った影響もあり、TQBでは楽天が上回っている。

この2チームをヤクルト、オリックス、巨人、広島が追いかける。ソフトバンクはヤクルト、阪神と、楽天は巨人、広島と対戦する。V争いがどのような決着を見るのか注目だ。

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