失礼にあたるかも!?「取り急ぎ」の好印象な使い方と言い換え例

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。

今週のテーマ:「取り急ぎ…」の好印象な使い方

「まずは一報を入れておきたい!」と言う気持ちで連絡するときに使う「取り急ぎ」という言葉。

実は、使い方によっては失礼にあたる場合もあります。「取り急ぎ」のポイントを押さえて、印象の良い使い方をしましょう!

【1】「取り急ぎ~まで」と省略しない

「取り急ぎご報告まで」など、省略すると失礼にあたることがあります。「取り急ぎご報告のみで失礼いたします」など、省略せずに使いましょう。

【2】「取り急ぎ」の後は、改めて連絡を

「取り急ぎ」は、「今は時間がなく、詳細の説明ができないため、急ぎ一報する」という意味です。そのため、日をあけず、改めて経緯や今後の対応についてなどを連絡しましょう。

つまり、最初のメールで完結する内容の場合は、通常「取り急ぎ」は使いません。

(例文)

  • 取り急ぎ資料を送付いたします。詳細につきましては追ってご説明いたします。
  • 取り急ぎ現状のご報告のみで恐縮ですが、詳細は改めてご報告いたします。
  • イベントが延期となりました。日程は後日ご連絡いたしますが、取り急ぎお知らせいたします。

【3】お礼やお詫びの場合は使わない

「取り急ぎお礼まで」などと伝えると、「とりあえず送っている」という印象を持たれる場合もあります。

1回のメールで感謝やお詫びの気持ちを伝えるシーンでは、使用しない方がよいでしょう。

【4】目上の方に使うときは言い換えを

「取り急ぎ」は、少し時間があればできることを、省略して連絡することが、失礼にあたる、ととらえられることもあります。

緊急時以外は、別の言い方に変えることで、印象が良くなります。

(言い換えの例)

「まずは○○のみで失礼いたします」

  • 本来ならば直接お詫びすべきところ大変恐縮ですが、まずはメールにてお詫び申し上げます。
  • まずはご報告のみにて失礼いたします。

「略儀ながら」

  • 略儀ながら、メールにてご報告いたします。
  • 略儀ではございますが、メールにてお礼申し上げます。

まとめ

タイミングやお相手、使いかたによって、言葉の印象は大きく変わります。

言葉を上手に選んで使うことで、お相手への敬意と、自分の品格を表せます。普段のメールや電話でも、言葉の使い方を意識してみてくださいね。

それでは、また次回!Have a ごきげん day!

☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

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