上場企業分析 24年3月期、純利益3.7倍に 電動工具メーカーのマキタ 円安と在庫削減が寄与 ROEは10%めざす

 電動工具メーカー、マキタ(本社安城市)の2024年3月期連結決算は、純利益が436億円と前期比3.7倍に急伸した。円安の恩恵を受けたほか、課題だった在庫削減の進展も寄与した。今期も純利益は増益の見通しだが、売上高に相当する売上収益は減収の見通し。売り上げの8割を海外で稼ぐ中、各国の金利上昇で住宅投資が伸び悩むなど、厳しい需要環境が背景にある。増収に向けて、ブランディングや宣伝活動に力を入れる方針だ。

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