携帯電話で偶然検索ヒットで着任 地域おこし協力隊ナース「たくさんの人と話したい」

地域おこし協力隊のコミュニティナースに任命された岩田さん(右)=綾部市役所

 京都府綾部市は、地域おこし協力隊に着任した岩田玲奈さん(41)の任命式を行った。岩田さんはコミュニティナース(コミナス)として奥上林、中上林、西八田の各地区で地域医療の充実や住民の健康づくりに取り組む。

 岩田さんは千葉県八千代市出身。東京の昭和大病院や香川県直島町の診療所で外来や訪問診療などの看護師として勤務した。診療所での経験を機に地域住民に寄り添うことに魅力を感じて綾部への移住を決めたという。

 市役所で6月3日に行われた任命式で山崎善也市長は「上林地域は高齢化率が50%を超える。まずは綾部の生活に慣れ、土地や人を知って仕事を頑張ってほしい」と期待を込めた。

 岩田さんは携帯電話でコミナスなどを検索した結果、偶然表示された綾部市がコミナスを応募しているのを知ったという。上林いきいきセンター(八津合町)を拠点に住民の健康相談などに対応するといい「たくさんの人と話をしていろんなことをやりたい」と抱負を語った。

 市は2017年度から地域おこし協力隊の制度を活用してコミナスを募っており、今後も増員して活動範囲を広げていく方針。本年度は岩田さんを含めて3人態勢で活動する。

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