【新発売】フルオープン缶を開けたら本物レモンスライス! 『未来のレモンサワー』を飲んでみた!【開発者インタビュー付】

画期的なフルオープン缶が今度はサワーに! 本物のレモンスライスが入った"世界初"のレモンサワー『未来のレモンサワー』。新たな缶入りレモンサワー体験を、アサヒビールの開発者インタビューとともにお届けしたい。

RTD市場の多様化とレモンサワーの現状

RTD※市場は、1980年代に家庭用チューハイが登場して以降、特に2000年代前半、酒類総消費量が伸び悩んだ中でもマーケットを拡大させてきた。レモン・グレープフルーツなどの果汁系を中心に、消費者の嗜好の多様化に伴い、さまざまなフレーバーや高果汁、プレミアムシリーズなどラインアップは幅広くなっている。 ※:「Ready to Drink」の略で、購入後そのまま飲用可能な缶チューハイなどを指す

RTDの中で最も多いフレーバーはレモンで、これまで右肩上がりで成長してきたが、直近は停滞気味となっているという。そのような市場環境の中、既存のRTDにはない独自価値商品の発売によって愛飲者の選択肢を拡大し、レモンサワー市場の成長に繋げていきたいとアサヒビールは考えている。

五感で味わう『未来のレモンサワー』の圧倒的な"独自価値"

そこで登場したのがアサヒビール『未来のレモンサワー オリジナルレモンサワー/プレーンレモンサワー』(345ml缶・税込298円・2024年6月11日発売)だ。レモンの味わいや香りだけでなく、視覚や食感までも楽しませる、五感で楽しむ全く新しいレモンサワーだ。 『未来のレモンサワー』を五感で楽しむポイント アサヒビール独自の「フルオープン缶」を使用し、蓋を開けると炭酸とともに本物のレモンスライスが浮き上がってくるのが最大の特徴の『未来のレモンサワー』。五感で楽しむポイントは以下の通り。 1.聴覚:「パカッ!」と鳴り響くフルオープン缶の開栓音。 2.視覚:蓋を開ける本物のレモンスライスが浮かび上がってくる。 3.嗅覚:本物のレモンスライスがしみ込んだ果実そのままの香りが立ちのぼる。 4.味覚:本物のレモンスライス入りだからこそ感じられる自然な酸味と甘味、そして苦味。レモンの熟成度合いによって異なる味わい。 5.触覚:レモンスライスをかじると、レモンの味わいが口の中に広がる。

「缶の中に固形物を入れることが、ビールやRTDでは前例がなかった」

ここからは、アサヒビール株式会社 新ブランド開発部の山田秀樹氏に製品の狙いと苦労した点について伺った。 「事前の消費者調査において、本物のレモンスライスが入ったサワーへの生活者ニーズが顕著であることが確認できていた一方で、缶の中に固形物を入れることがビールやRTDでは前例がなく、原料調達や製造障壁のハードルが非常に高かったことから、商品化するまでに大変苦労しました」(山田氏)

サワー液に糖・香料不使用の「プレーンレモンサワー」も同時発売

『未来のレモンサワー プレーンレモンサワー』(345ml缶・税込298円・2024年6月11日発売) 『未来のレモンサワー』は「オリジナルレモンサワー」(アルコール分5%/果汁5%)と、サワー液に糖・香料不使用でレモンの自然なおいしさが味わえる「プレーンレモンサワー」(アルコール分5%/果汁3%)の2品種を展開。

「テスト販売を経てお客さまより頂いたお声の一部には、『居酒屋で飲むような、甘くないレモンそのものを楽しむスッキリとした味わいとはギャップを感じた』というものがありました。 果汁味たっぷりを期待されるお客さまと、レモンそのもののスッキリとした味わいを期待されるお客さまが本物果実入りの商品へ期待されている香味であることを把握し、糖・香料不使用のサワー液によりレモンの自然なおいしさが味わえる『プレーンレモンサワー』を開発し、2アイテムで展開することにしました」(山田氏) レモンスライスそのままの味わいを楽しんでもらうことにこだわり、レモンスライスから抽出される味わいの経時的変化を考慮しながら、製品全体として最適な香味バランスを模索して開発したという。

『未来のレモンサワー』の製造工程は想像以上に大変!?

山田氏によると、"世界初"※1となる本物のレモンが入ったフルオープン缶のレモンサワーは、製造に大変手間がかかるのだとか。 ※1:フルオープンかつレモンスライスが入った世界初の缶チューハイ(2022年12月M intel社データベース及び独自調査による同社調べ)

「例えば、今回、レモンスライスを自動で缶へ挿入する設備もゼロからつくりました。ロボットがレモンスライスを1枚ずつ掴んで缶に装入するのですが、レモンの大きさや形が少しずつ異なるので、なかなかうまく制御できず、量産化を実現させる速度で正確に装入できるレベルにするまで時間を費やしました」(山田氏)

現在も全国販売規模の大量生産ができないため、販売エリアを1都9県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、長野県)に限定しているという。因みに、2023年5月1日からのテスト販売サイトの「ASAHI Happy Project」上で「オリジナルレモンサワー」6本入り税込1,980円で販売し、1,700セットが14日間で完売したそうだ。

缶のデザインも『未来のレモンサワー』の魅力の1つ

『未来のレモンサワー』の缶デザインにも注目したい。2品種の缶体の表裏で8パターンのレモンスライスが浮き上がる様子を表現し、均一ではない個性的な品質であることを訴求している。 「『生活者がワクワクすることに集中する』というマーケティング方針の下、新規格の商品開発にゼロから取り組み、トライ&エラーを繰り返し、3年半の開発期間を経て発売に至りました」(山田氏)

裏面はこのようになっている

『未来のレモンサワー』を飲んでみた!

「オリジナルレモンサワー」からいただこう。パカッ!と開栓すると思いのほか快音が鳴って、フルオープン状態に。炭酸と一緒にレモンスライスが上ってくる。飲み口が広いからレモンもよく見える。レモンの種も入っている。鼻を近づけると自然な香りがする。 レモンの爽やかな酸味と共に、レモンピールのほろ苦い味わいも合わさってレモンそのものが味わえる。炭酸・アルコール共に強すぎず飲みやすい。レモンスライスも食べたが、おいしかった。少しかじって、飲んで、またかじってみたりして楽しんだ。なお、100ml当たりの糖質量は5.4g。

次に「プレーンレモンサワー」だが、甘みを抑えたドライ感のある自然な味わいだ。100ml当たりの糖質量は1.0gなので、より糖質を控えたい人(とき)はこちらが良さそうだ。スライスレモンはオリジナルよりも味は薄く感じたもののおいしくいただけた。

色味を見せるために敢えてグラスに空けてみた

二種類飲んでみて、これは新しい缶入りレモンサワーの楽しみ方だと思った。本物のレモンインRTDレモンサワーを知ってしまったら、もうそれ以前には戻れないかもしれない。それくらい新鮮でほんのちょっと幸せな気分になれた体験だった。数量限定ではなく通年で飲めるようになれる日を心待ちにしたい。 製品サンプル提供●アサヒビール

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