県高校総体 バレーボール女子 地元開催での日本一を目指す東龍が24連覇 【大分県】

大分県高校総体バレーボール競技

6月3日 サイクルショップコダマ大洲アリーナ

女子決勝リーグ最終戦

東九州龍谷2(28-26、25-16)0大分商業

決勝リーグ最終戦の舞台に上がったのは王者・東九州龍谷(東龍)と春先から好調を維持する大分商業。互いに2勝同士、勝てば優勝という一戦は東龍が苦しみながらも大分商業をストレートで下し、24大会連続39回目の優勝を果たした。

1セット目は波乱の様相を見せた。相原昇監督が「うちが悪かったわけではなく、相手が良かった」と話したように、勢いに乗る大分商業の粘り強いレシーブやブロックに苦しみ、僅差ながらもリードを許す展開が続いた。しかし、中盤以降はセッターの吉村はぐみ(1年)がマークの厳しい1年生エース忠願寺莉桜の状況を見極め、両サイドの梶山葵(3年)、藤崎愛梨(2年)にボールを回すなど巧みなトスワークで相手ブロッカーを翻弄(ほんろう)。次々と強力なスパイクが決まるようになり、28-26で逃げ切った。

サイド攻撃からポイントを取る梶山葵

2セット目に入ると女王らしさが戻り、東龍の代名詞である高速コンビバレーがさく裂。ミドルの忠願寺風来(3年)や大石はるか(2年)も躍動し、序盤から粘る大分商業を突き放し、圧倒した。

試合後、相原監督は「相手チームに向けられた大声援の中、接戦を勝ち切ったことは大きな意味がある。メンタルが相当鍛えられた」と評価した。キャプテンの忠願寺(風)は、「ふがいないプレーをしてしまい悔しさが残るが、みんなのおかげでまとまることができた。全国では先生、保護者、ユニフォームを着ていない選手など支えてくれた人のためにいいプレーをしたい。そのために他のチームの2倍、3倍練習して、技術も、精神面も鍛える必要がある」と全国への決意を語った。

地元開催の全国高校総体まであと2カ月。Vリーグや大学と練習試合を組むなど、高さとパワーがあるチームとの戦いを通じて力の底上げを行い、万全の状態で日本一を目指す。

24大会連続39回目の優勝を飾った

(甲斐理恵)

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