また腐らせちゃった…整理上手な人が実践している、梅雨の湿気にも負けない「食品のストック術」

梅雨は特に気をつけたい湿気。食品をたくさんストックしていると腐食の原因にもなりかねません。本記事では『心、お金、時間の巡りがよくなる「暮らしのサイクル」の作り方』(KADOKAWA)の著者で整理収納アドバイザーの井田典子氏が、食品コーナーの点検法について解説します。

食べ物の保管方法

わが家の食品保管庫は、幅15㎝×奥行45㎝×深さ30㎝の引き出し一つなので、ストックも少なく賞味期限切れをしたことはありません。入っているのは粉、乾麺、缶詰が中心です。

それでも梅雨前に気をつけたいのは、湿気です。引き出しの中をすっかり出して容器をていねいに洗い拭き上げたら、粉類がこぼれないようしっかり閉じて入れ直します。なお、普段から豆類、切り干し大根、ひじきなどの乾物のほとんどは、買ってきた日に水に浸けて戻してしまいます。そうすればもう煮るしかないので、一度に煮ておき、半分以上は冷凍保存に回します。

容器は、開け閉めが楽でそのままレンジにもかけられて、洗いやすいものが便利です。そんなわけで冷凍庫には市販の冷凍食品はなく、解凍すればいつでも食べられる調理済みのおかずが入っています。

ホームフリージングで気をつけたいのは、賞味期限がハッキリしないことです。だいたい1か月くらいで食べ切って更新できるよう、新しく作ったものは後ろから入れています。すべて中身をラベルテープに書き、容器を立てておけばひと目でわかります。

大量にストックするのではなく、消費した分だけ補充していく備蓄法を「ローリングストック法」といいますが、冷凍庫に重ね置きをしないことで、無理なくローリングストックできるのではないでしょうか。また、中身がわかれば、私の留守中でも家族が自分自身で探すことができます。ちょっとしたひと手間で、迷わず出し入れができるのでおいしいうちに食べられます。

食品コーナーの点検

ストックはこれだけ

わが家の食品ストックは、粉物や乾麺類、缶詰が入ったこの引き出し一つ分だけ。そのため、賞味期限を切らすことはありません。梅雨前には、引き出しの中身を全部出して拭き上げます。

わが家の食品ストック

中身を書いて縦に収納

ストックにほとんど乾物がないのは、買い物をしたその日に下ごしらえをし、半分は冷凍してしまうからです。魚や油揚げ、野菜なども買った日に調理して冷凍。容器を立てて奥から収納し、消費と備蓄をくり返します。

中身を書いて縦に収納 中身

整理収納アドバイザー
井田 典子

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