6月8日（土）未明から続くKADOKAWAグループや「ニコニコ」全体でのサービス障害について、10日夜に現在の状況と復旧に向けた進捗を報告。原因となる大規模サーバー攻撃の影響が現在も続いているとして、現状調査と並行して、サイバー攻撃の影響を受けずにニコニコのシステム全体を再構築をするための対応を進めていることを伝えた。
ニコニコでは6月8日（土）未明より「ニコニコ動画」「ニコニコ生放送」などへアクセスできない不具合が発生しており、安全確保のために緊急メンテナンスを実施。同日19時の続報では、一連の問題が大規模なサイバー攻撃を受けてのものであることが判明していた。最新の発表によると、今後の復旧見通しについては詳報は明らかになっていないものの、これに先行して「6月10日～6月16日の番組は延期・中止予定」であることを伝えた。
また、ニコニコにコンテンツを提供する個人、法人には同様に6月16日までの配信を見合わせてもらうよう伝えており、復旧作業は長期化する見通しとなっていた。
「ニコニコ漫画」はアンインストールしないで 公式が呼びかけ
さらに同日、関連する「ニコニコ静画」のマンガ特化サービス「ニコニコ漫画」について、アプリ運営公式は一連の問題に関する声明を公表。復旧するまでの間、スマートフォンやタブレットにインストールしたアプリについて「そのままでお待ちいただけますようお願い申し上げます」と伝え、アンインストールしないよう通知した。
理由としては、アンインストールした場合に「お気に入り登録情報・保有コイン・購入済みエピソード等のアカウント情報が復旧できなくなる可能性」があるからと説明している。なお、最も利用者の多い「ニコニコ動画」アプリに関しては、11日未明現在で同様のお願いは行われていない。復旧後のシステム、デバイス間での情報不整合などのおそれもあるので、利用中の方はアンインストールしないようくれぐれも注意していただきたい。
また、アカウントに関連して、一部から寄せられている「サービス停止期間中のプレミアム会員費・有料チャンネル会員費は請求されるのか」「生放送のタイムシフト期限はどうなるのか」などの質問については「影響の調査を行っている段階のためお答えすることはできません」としつつも、誠実に対応する予定とのこと。その他詳細については、本日11日20時よりYouTubeにて配信予定の「月刊ニコニコインフォ」内でも伝えるとしている。
