「全米さくらの女王」が伊勢に 市長表敬、記念植樹や中学生と交流 三重

【鈴木市長にNCSSからの親書を手渡す全米さくらの女王のアレサンドラさん(右)=伊勢市役所で】

 【伊勢】日米親善のため来日中の「全米さくらの女王」のアレサンドラ・エバンジェリスタさん(21)が10日、三重県の伊勢市役所で鈴木健一市長を表敬訪問した。

 全米さくらの女王は、伊勢市ゆかりの政治家尾崎咢堂が米国ワシントンに桜の苗木を贈ったことにちなみ、毎年春に米国で選出される。例年、国際親善の一環で来日し、尾崎を顕彰する同市のNPO法人「咢堂香風」の案内で伊勢志摩も訪れている。今回は7日から伊勢に滞在し、伊勢神宮訪問や桜の記念植樹、地元中学生との交流会などに参加した。

 市役所を訪れたアレサンドラさんは「温かい歓迎に感謝。日本とアメリカは友達です」と日本語で話し、鈴木市長に、ワシントン市長やNCSS(全米州議会協会)会長からの親書を手渡した。鈴木市長は「日米の友好関係が続き、世界が平和に向かうことを願っています」と述べた。

 アレサンドラさんは「伊勢は海が近く故郷のヴァージン諸島と似ていて、人も温かい。桜を通じた日米の友好関係が続きうれしく思う。桜が両国の平和のシンボルになることを願っています」と話した。

© 株式会社伊勢新聞社